やっぱり安心なのはドイツと日本!? インドネシアのVIPが乗るクルマは「レクサス」と「メルセデス」多し! (2/2ページ)

クルマのナンバーを見れば乗っている閣僚がわかる

 今回、開幕式が始まったころに会場正面玄関近くを通ると、玄関近くに副大統領車両のメルセデス・ベンツSクラス(もちろん防弾装甲仕様の『ガード』)が停まっていた。事情通によると、ナンバープレートの数字を見るとどの閣僚のクルマなのかがわかるとのこと。ちなみに「1番」が大統領とのこと。停まっていたベンツは「2番」なので、副大統領車両ということになる。一般閣僚になるとレクサス(最近はLMが多いようだ)なども目立ってくる。

 自動車関連も所管する大臣が中国車を公用車に使っているとの情報があったが、これは聞く限りでは当該中国メーカーが大臣に「贈呈」したものとのこと。しかもその大臣は義理で数回使ったようだが、その後は使っていないとのことであった。中国メーカーが所管大臣に贈呈した背景は追って知るべし。

 一昔前の日本のように、乗っているクルマがそのままその人のステイタスを表すとされるインドネシアでは、残念ながら自ら進んで中国車を選ぶということは、VIPクラスでは少なくともないようだ。しかも、中国一汽のホンチ(紅旗)ブランドでもない限り、「防弾装甲仕様」という面でも疑問が残るだろう(前述した大臣が乗っていたとされる中国車は一般的なクロスオーバーSUVタイプのBEVであった)。

 副大統領の警護車両はメルセデス・ベンツGクラスばかりかと思いきや、意外にもGLSクラスが目立っていた。カンガルーバンパーのようなごついものを装着したGLSクラスはなかなか見ることができないので珍しく思っていた。

 開幕式には閣僚以外も多数のさまざまな「偉い人」が会場を訪れるが、その人たちの乗りつけたクルマを見ると、メルセデス・ベンツといったドイツ系高級ブランドではなく、レクサス車が明らかに多いのも特徴的であった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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