アルコールを浴びるから帰りは当然「自走不可」!! レースの表彰台で行われるシャンパンファイトについて現役ドライバーに直撃した! (2/2ページ)

世界ではシャンパン以外を使う場合も

 一方、スーパーGTやスーパー耐久など、数多くのポディウムフィニッシュを果たしてきた藤波清人選手もポディウムフィニッシュ後の後始末に苦労しているようで、「シャワーを浴びられるのなら、浴びて帰りたいんですけどね。シャワーがないコースもあったりするので、その場合は、頭や顔を洗うなど、可能な限りのケアをしていますが、時間がなくて、着替えただけで帰ることもあります。日本酒のスパークリングを浴びて、お酒臭いまま帰ったこともありましたね」と語る。

 それでも、シャンパンファイトは表彰台では欠かせないセレモニーになっているようで、藤波選手によれば「やっぱりシャンパンはうれしいですね。まだやったことはないんですけど、チームスタッフに高いところからボトルを落として渡すのをやってみたいです」とのことだ。

 ちなみに、井口選手も藤波選手もシャンパンは表彰台のうえで飲んでいるようで、帰宅時はチームスタッフに送迎してもらっている。

 なお、モータースポーツでおなじみのシャンパンファイトだが、「インディ500」ではウイナーがシャンパンではなく、ミルクをがぶ飲みしたり、イスラム教徒圏などアルコールが禁止されている国ではノンアルコールの炭酸飲料が使用されるなど、必ずしもシャンパンおよびスパークリングワインが使用されるわけではない。

 先日、筆者が取材したアメリカのラリー選手権、ARA(アメリカン・ラリー・アソシエーション)でも、サービスパークおよび表彰式の会場が夏休み中のハイスクールとなっていたことから、シャンパンに代わってスパーリングのホワイトティーを使用。その一方で、F1で見られる自分のシューズにお酒を注いで飲む儀式、“シューイ”にはビールが使用されていたりで、シャンパンファイトはさまざまなスタイルで行われている。


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