この記事をまとめると
■道路交通法では道路の左側から一番目の車両通行帯を通行するように定められている
■首都高速や名古屋高速などでは右側車線は追越車線とされている場合が多い
■構造上右側に出口や分岐がある場合があるので右側に居続けても罰則はない
追越車線がない場合の右車線の役割
首都高速や名古屋高速などでは、右側の車線に合流して右側の出口から出るという場所があります。一般的に右側の車線は追い越しのために空けておくというのが基本となりますが、首都高速や名古屋高速などでも同じなのでしょうか。今回は、右側の車線が追い越し車線かどうかについて解説します。
もっとも右側の車線のすべてが追い越し車線ではない
首都高速・名古屋高速などの高速道路や一般道路では、もっとも右側の車線を追い越し車線と呼ぶことがあります。
このように呼ばれる理由は、道路交通法第20条第1項に「車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない」や「最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる」という条文があるのと、道路交通法第28条「車両は、他の車両を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車両の右側を通行しなければならない」という条文があるためです。
ただし、これはあくまでも原則(基本)です。
道路には、さまざまな例外があります。また、道路状況や進路などによっては右側の通行帯を通行しなければならないこともあります。