夏のピックアップの荷台には「遊び心」が満載!
続いては、現行モデルで夏に乗りたいなと思うのはトヨタ・ハイラックス。荷台に浮き輪やボートを積んで海水浴に行ってもいいし、BBQグリルやクーラーボックスを積んで、そのまま荷台をキッチンがわりにみんなでワイワイお肉を焼くのも楽しそう。アイディア次第で、クルマの枠を超えた使い方ができるところが夏にピッタリだと思います。
走行性能もタフだから、人があまり行かないような秘密のスポットなんかにもトライできそうだし、疲れたらそのまま荷台でひと休みして、夜になったら星空を眺めて……。なんて妄想が膨らむクルマです。
次は、どことなくアメリカ西海岸の風が漂ってきそうで、夏に乗りたいなと思うのがホンダ・エレメント。2003年に発売された、ドアが観音開きとなっているクロスオーバーSUVなのですが、当時はあまり売れずあっという間にカタログから消えてしまいました。でも、海が似合うのは当然のことなのです。
というのは、エレメントはアメリカのデザインチーム主導で企画・開発され、キーワードは「エンドレスサマー」。海の安全を守るライフセーバーの拠点となる「ライフガード・ステーション」をイメージしてデザインされているのです。スクエアなボディは居住性も高く、サンセットオレンジパールといった特徴的なボディカラーも印象的でした。
最後は、40代以上の人なら「懐かしい!」とドラマのシーンが蘇るかもしれない、ルノー・キャトル。1997年に放映された、反町隆史さんと竹野内豊さんが主演の「ビーチボーイズ」に登場したことで、劇的にブームとなったモデルです。
シンプルだけどどことなく愛嬌のあるデザインは往年のルノーらしく、潮風で少しヤレた感じのボディカラーといい、そっけないけど味のあるインテリアといい、海にこんなにも似合うクルマがあることを思い知らされたドラマでした。
知人もボロボロのキャトルに乗っていたのですが、夏はリヤガラスからの熱が暑いからと、なんと「すだれ」を引っかけて乗っており、それが似合うのなんの。風鈴でも下げてあげたくなるほどで、それと合わせて私のなかでは夏が似合うクルマの1、2を争うモデルとなっています。
というわけで、たった一度きりの今年の夏。体調管理に気を付けながらも、こうした夏らしいクルマと一緒にたくさんの思い出を作りたいものですね。