この記事をまとめると
■新車購入は残価設定ローンを使用する方法が最近は人気だ
■人気車種の5年後の残価率は50%ほどで残りを月々で支払うから安価になる傾向にある
■高額なクルマも残価設定ローンを使うと購入しやすくなっている
残価設定ローンってそもそもなに?
いまはクルマの買い方として、残価設定ローンの人気が高い。契約時に数年後の残価(残存価値)を設定して、それを除いた金額を分割返済する。返済期間を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額は安く抑えられる。
そして返済を終えたときには、車両の返却/残価を支払って車両を買い取る/改めてローンを組んで車両を買い取るまで分割返済を続ける、という3つの方法を選べることが多い。
いまはローンの大半が残価設定になり、車両の買い取りを前提にしたフルローンの利用者は少ない。月々の返済額の安さに魅力があるからだ。
また、販売会社にとっても、残価設定ローンはメリットが大きい。返済期間を終えた時点で、車両を返却して別の新車で残価設定ローンを組むことを提案できるからだ。そうなれば新車の売れ行きが増えて、素性のわかった上質な下取り車も入り、中古車販売部門も活性化する。そのために残価設定ローンは、独自の低金利を設定するなど、積極的に推奨している。
残価設定ローンの残価は、見積書などには「最終回支払い額」として記載され、買い取るにはこの金額を支払う。しかし、車両を返却するなら支払う必要はない。つまり、残価となる最終回支払い額が高ければ、月々の返済額は減り、高価格車でも割高感が解消されてユーザーは契約しやすくなる。