輸送効率を追求したら「荷台自体」が取り外し可能に! 注目度爆上がりの「脱着装置付きコンテナ自動車」が使えるヤツだった (2/2ページ)

重量オーバーには注意が必要

 とくに注意が必要なのは、トラックの車両総重量だ。コンテナの積載量が、トラックの自重を加えたときにそれを下まわっていたとしても、そこにコンテナの自重を加えて車両総重量をオーバーしてしまうと、過積載になってしまうのである。要するに、積載量は荷物の重量+コンテナ自重であることを、理解しておく必要があるのだ。

 専用コンテナの種類は多様で、アオリがない平台タイプ(小型建機や長物などの輸送)/アオリがある平台タイプ(平ボディ車と同様の運用)/防水タイプ(液状物の運搬)/ゴミ箱タイプ(分別が可能なのでイベント会場/集合住宅などのゴミ箱として運用)/通常タイプ(壁が高く丈夫なので多目的に運用可能)などがある。また、ダンプ機能がついたトラックもあるので、コンテナを降ろさなくても荷物を排出することもできる。

「脱着装置付きコンテナ自動車」の歴史は古く、原形はアメリカで1930年代後半に登場した。その後、改良が重ねられ、新明和工業から新たに登場した「アームロール・車輌総重量22トン車級」は、架装部の各部構造を最適化したことで大幅な軽量化を実現。従来モデルに比べて、最大積載量を最大200kg増加させた。これにより、1回で輸送できる荷物の量が多くなり、輸送効率が向上している。

 また、トラックの脱着操作をサポートする専用のナビ画面を装備。左右後方とフック部には、コンテナ脱着の稼働状況を確認できるふたつのカメラを設置した。その映像を運転席の7インチモニターに投影し、そこに脱着操作する際ガイド線を表示してオペレーターをサポートするといった、最新の技術を投入している。今後はコンテナの開発も進むと思われるので、ますます用途が広がっていきそうだ。


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