ニワカが背伸びをしてもファンにはバレバレ! ただ飾ればいいってワケじゃないデコトラの流儀とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本独自の文化として半世紀以上も続いているデコトラ

■最近のデコトラオーナーのなかには所有歴を偽るなど背伸びする人も見受けられる

■デコトラビギナーが無理して背伸びをしてもマニアには即座にバレてしまう

最近はデコトラ所有歴を偽るなど背伸びする人も多い

 日本独自の文化として知られるデコトラ。もう半世紀以上も続いているとても歴史のある文化である。そんなことも影響しているのか、近年では“マニアぶる人”が増えたような気がしてならない。SNSなどでも知識のなさを無意識のうちに露呈しながら、マニアを気取っているニワカな人たちが見受けられるのだ。

 一般的には派手なデコレーションを施したトラックのことをデコトラと呼ぶ傾向にあるが、じつのところはそうでもない。昭和や平成初期の頃であればいざ知らず、近年ではシンプルなスタイルもマニアに人気となっている。そのような部分を知らない自称マニアも多く、ひどいケースでは他人が製作した過去のデコトラを自分の愛車だったように騙るなど、キャリアが長いように見せたがる人もいる。

 しかし、デコトラの世界はそんなに甘いものではない。ビギナーは騙せるかもしれないが、本物のマニアには完全に見透かされてしまっているのが実情である。

 日本全国にたくさん存在するディープなデコトラマニアたちは、文字どおりとにかく造詣が深い。彼らは流行に左右されることなく、つねに本物志向で生きているのだ。そんな彼らは、他人が築き上げたデコトラのどの部分を見ているのだろうか。そして、どのように飾ることが本物志向となるのだろうか。

 乗り手の個性がはっきりと出るデコトラのもっとも大きなポイントは、ベース車や目指すスタイル、そして時代にあった飾り方をしているかどうかにつきる。旧車に最先端の飾りをつけたとしても違和感が生じるし、○○仕様だと言いながら路線が異なる飾り方をしてしまったり、現行車種に昭和の飾り方を無闇に施したとしても、無理が生じるのは当然である。


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