相棒の「ゑびす丸」を駆るデコトラ界の重鎮に密着! 生涯現役を貫く50年に及ぶデコトラ人生!! (2/2ページ)

丁寧かつ迅速な仕事ぶり

 およそ7〜8分後にゑびす丸は同市内の食品会社の倉庫に到着。ここではパレットを積載。「後でまたここに戻ります」と5分足らずで再び出発し、隣町の岩出市にある「紀の里農業協同組合」の出荷場に向かう。農協ではご当地で穫れた白菜やレタス、キャベツ、菜の花などの野菜を積み込んだ。15時25分頃に積み込み完了。

 再び紀の川市の倉庫に戻った。西川さんは愛機ゑびす丸を駐めてウイングをオープン。自らフォークリフトに乗り込み、倉庫のなかからみかんが満載されたパレットを出して丁寧に積み込む。運転席側の荷台のほぼ半分をみかんが占め、残りは春菊やはっさく、ハーブなどが積み込まれた。最後にいちごを積んで完了。17時頃に出発。西川さんは紀の川ICから京奈和道に乗って一路、大阪へと向かった。

 阪神高速の波除ICを降り、本場に到着したのは18時35分頃。建屋2階にある野菜のエリアで市場のスタッフがフォークリフトで荷を下ろし、およそ25分で野菜類の納品は完了した。その後、別棟の果実のエリアに移動し、みかんをすべて納品。19時30分頃に本場を後にした。

 次の納品先は東大阪市。その道中では大阪城天守閣のライトアップを左手に眺めることができた。そして20時20分頃に東大阪市の青果販売会社の倉庫に到着。5分足らずで納品を済ます。

 そして、今度は大阪府茨木市にある「北部市場」こと大阪府中央卸売市場へ。帰り荷の鮮魚をここで積むのだ。およそ30分後に北部市場に到着。鮮魚のエリアは非常に混雑していて、積み込みの時間まで待機ということになった。3時間後に積み込み完了。

 まずは大阪市東住吉区の東部市場に向かう。深夜の大阪市内はスムースで、およそ40分後に東部市場に到着。ここでも市場のスタッフがスピーディに荷下ろししてくれ、10分足らずで納品は完了した。

 次は和歌山市中央卸売市場へ。長原ICから阪和自動車道に乗り南下。2時15分ごろに市場に到着。立ち寄り&休憩しながらも、セリに合わせてきっちりと3時前に滑り込む。「あともう1軒で最後です」。市場の近くにあるうなぎ蒲焼きの屋台にうなぎをダンボールひと箱を納品し、2時35分ごろにすべての仕事が終了した。

 積荷や行先は毎日変わる仕事。翌日は豚の飼料輸送となるので、帰社後に洗車もしっかりやりきった。派手なデコトラは目立つからこそ、50年と長きに渡って丁寧&迅速な仕事を続けてきた。そんな人物だからこそ、デコトラ界の重鎮と尊敬されているのであった。


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