ANEST IWATA Racingのドライバーが次戦への本音をぶっちゃけた! クルマ好きの聖地ターンパイク箱根で「BLUE LINK FES.@HAKONE」を開催 (2/2ページ)

レースにまつわるアクティビティが充実

 10時からはステージイベントが始まった。先ほど同様、まずは司会の平嶋夏海さんが登壇。そして、その紹介にあわせてANEST IWATA Racingのイゴール・フラガ選手と古谷悠河選手が登場した。

 そして、すぐに質問タイムへ。参加したファンたちはここぞとばかりにふたりに質問を飛ばしていた。

「来週、富士スピードウェイで行われる第4戦に向けての準備はいかがですか?」という鋭い質問には、「今年に入ってからタイヤのキャラクターが変化して、アジャストし切れていない部分がありました。しかし第3戦の鈴鹿くらいからは、なんとなく感覚を掴めてきています。富士はあまり得意なコースではありませんが、次戦までにはしっかりとクルマにアジャストし、鈴鹿やSUGOでのレースは万全で挑みたいです」とフラガ選手。

 古谷選手は、「トヨタが開発したかなり精巧なシュミレーターを使って、クルマのセッティングを進めている最中です。実際に走ってみてシュミレーター通りになっていれば、かなり戦えるのではないかと思います」と述べた。

 さらには、展示車両の180SXのオーナーにして、D1地方選に参加しているアネスト岩田社員の熊谷圭一郎さんが登場。ふたりの選手に相談があるとのこと。

 その相談の内容とは、自身のYouTubeチャンネル「KUMADRI」にてふたりとコラボしたいとアピール。これに対して「まったく問題ないので、ぜひよろしくお願いします!」と古谷選手。イゴール選手は「クルマ、乗って良いですか?」とドリフト車両を乗ることを楽しみにしている様子だった。

 その直後からの30分間は、ふたりの選手と平嶋さんのサイン会が開催された。3人のサインをもらおうと、多くの参加者が長蛇の列をなしていた。

 次に開催されたイベントはRC F GT3のエンジンオン実演だ。レース前に行うのと同様に、エンジンの暖気を行った。エンジンをスタートすると会場には勇ましいエンジンサウンドが響き渡り、会場は興奮に包まれた。

 その後はタイヤ交換の実演だ。実際のレースのようにエアジャッキで車両をジャッキアップし、タイヤを脱着。そしてジャッキを下ろしてクルマが接地するまでのタイムを測るという流れだが、これをレース本番のように20秒以内に行う。まさに神業だ。

 最後に行われたイベントはフラガ選手と古谷選手によるグランツーリスモでのタイムアタック。実戦で使っているのと同じRC F GT3で、富士スピードウェイを走ってタイムを計測する。

 まずは古谷選手は富士スピードウェイのコース攻略を解説しながらドライブ。

 そのあとに走ったフラガ選手は、グランツーリスモの富士スピードウェイの現実とは違う部分を解説しながらドライブした。ウォームアップ終了時には「1分32秒台に乗せられるかもしれない」と発言。そして、直後のアタックで1分32秒2をマーク。見事有言実行してみせた。

 こうしてスペシャルイベントはすべて終了したものの、その後も常設イベントは引き続き設置。客足は途絶えなかった。途中、夕立が降る場面もあったが、体験コーナーにはテントのなかでも順番を待つ人であふれていた。

 そして雨の影響で予定より30分早い14:30ごろ、平嶋夏海さんが再び登壇し、イベントの終了が宣言された。

 やはり箱根はドライブ・ツーリングの名所なだけあり、当日はこのイベントを目当てにやってきたレースファンだけでなく、たまたま通りかかったクルマ・バイクファンまで、幅広い来場者がイベントに参加した。そんななかでも、BLUE LINK FES.@HAKONEはやってきた誰もが楽しめるイベントとなっていて、実際に会場内を巡る来場者はみな楽しげな表情を浮かべていた。

 選手たちや平嶋夏海さん、レースアテンダントと来場者が写真を撮ったり会話を楽しんだりなどの交流も活発に行われており、「人と人との繋がりを作る」というこのイベントの目的は達成されたことだろう。


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