この記事をまとめると
■夏の暑さはクルマの大敵
■バッテリーやタイヤのトラブルは夏に多くJAFでも救援要請ランキングの上位
■カー用品店やディーラーで小まめにチェックしてもらうと安心
夏はとにかくクルマに厳しい!
7月後半、早くも熱中症で救急搬送される人が増えているが、クルマにとっても近年の猛暑は大敵で、思わぬトラブルの原因になることも多い。
お盆の帰省や行楽先で故障などを起こしてしまうと、楽しい旅行やスケジュールが台なしになってしまうので、事前にチェックしておきたいところをピックアップしてみた。
バッテリー
夏場に一番多いトラブルはバッテリー上がり。JAFの救援要請理由のトップでもある。
気温が高く、高温高熱にさらされると、バッテリーの電解液の活性が活発化し、自己放電が進みやすくなるので、バッテリーが上がりやすく、エアコンもフル稼働している時間が長くなるので、バッテリーが弱りやすい。
そもそも自動車用のバッテリーは3年前後が寿命なので、夏のロングドライブの前には、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで専用テスターを使い、バッテリーのコンディションチェックをしておこう。
タイヤ
この時期の高速道路で、JAFの救護要請で1番多いのは、タイヤのパンク・バースト。夏の旅行時は、人も荷物も満載で、高速道路を使い、長距離を走るケースが少なくない。
そんなとき、タイヤの空気圧が不足していると、タイヤの負荷能力が足りなくなって、タイヤのトラブルが発生しやすい(タイヤの負荷能力は空気圧に比例する)。
出かける前には、必ず空気圧を点検・調整し、同時にタイヤに傷がないか、溝に異物が挟まっていないか、偏摩耗していないかなどをチェックすること。
また、新品購入時から4~5年使用しているタイヤは、溝が十分残っていたとしても、新品タイヤに交換しよう(タイヤ=ゴム製品は生モノなので、鮮度が重要)。
冷却水のチェック
暑さ対策といえば、冷却系の点検は重要。意外にラジエターの樹脂製のアッパーとフィンのカシメ部分から冷却水が漏れていたり、ホースが痛んでいたりすることは珍しくないので、リザーバータンクを見て(エンジンが冷めている状態で)、冷却水の量と色などは確認しておくこと。