通信エラーで決裁できない! 目的地を入力しても遠回りルート!? 便利なようでいまひとつなタクシーアプリに感じる日本のデジタル化のちぐはぐさ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■現在はタクシー配車アプリが普及しており料金決済もアプリに登録したクレジットカードで行うことができる

■便利になった一方でシステム障害などが発生したときは現金がないとタクシーに乗れないというリスクもあ

■日本のデジタル社会化は通信インフラはじめとしてチグハグな部分があるなと感じる

現金を持っていないことでのリスク

 先日、タクシーを利用した際、乗った車両は筆者がスマホにダウンロードしている配車アプリサービスに対応していた。タクシー乗り場から乗車したので配車要請をしたわけではないが、このスマホアプリはこのようなケースでも車内にて、配車アプリに登録したクレジットカードにて料金決済することが可能となっている。

 単純にクレジットカード決済してもよいのだが、目的地に到着してからクレジットカード決済の操作をすると、筆者の感覚では決済完了まで結構時間がかかり、現金決済のほうが早く済む印象をもっていた。

 一方、車内でスマホ決済に切り替えると、目的地到着後数十秒で決済が終了しそのまま降車することができるので、筆者は便利に感じており、このときもスマホ決済にしようとすると、助手席ヘッドレスト部に装着されたディスプレイが真っ黒でスマホ決済ができない状態になっていた。

 運転士さんに「なんかディスプレイが真っ黒なんですけど」と話しかけると、「あれっ、まただな。ちょっと待っててね」と、再起動のような操作をしてくれた。「たまに通信障害なのか使えなくなることがあるんだよね」と、その運転士さんは話してくれた。

 結局、再起動はしたもののなぜかスマホ決済画面には切り替えることができず、現金で料金を支払った(ちょうど小銭をいっぱいもっていたのでお釣りなく支払えた)。

 最近はすぐに降車できる便利さにはまり、だいたいスマホアプリで配車要請したり、スマホで料金決済してタクシーを利用しているが、「通信障害」ともされている今回のようなトラブルに遭遇したのは初めてであった。

 ちなみに先日、ある地域のコンビニエンスストアへ行くと通信障害で現金決済のみとなっていた。世のなかではさまざまな方法による「キャッシュレス決済」が普及しているが、日本では通信インフラが脆弱なのか、「通信トラブル」リスクが諸外国より高いように感じている。若い世代の人を中心に現金をもち歩かないのがトレンドになっているようだが、日本では自然災害も多いので、現金をもち歩かないことはリスクの高い行為のように見えると再認識した。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災のとき、筆者は交通機関がマヒするなか都内から自宅へ帰るためにレンタカーを借りて帰宅した。震災直後のレンタカーの予約システムは、まずはじめは原因はわからないもののクレジットカード決済システムが休止した。

 筆者はギリギリカード決済できたのだが、それ以降は現金でのみレンタカー料金の支払いを受け付けることになっていたようだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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