ヘタしたら安っすい中古車買えるぞ! 大切にものを使う旧車乗りを全否定する「重課された自動車税」はやっぱりありえん!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■自動車税の支払い書は毎年5月上旬に送られてくる

■排気量や登録年数によって金額が大きく変動する

■年式の古いモデルを複数台所有していると支払額が大きくなる

そろそろ勘弁してほしい自動車税の不満

 毎年5月上旬に送られてくる「都道府県からの不幸の手紙」こと、自動車税種別割の納付書。「……なんでクルマを持ってるってだけで税金を払わなければならぬのだ? 逆に『クルマによって経済をまわしていただき、誠にありがとうございます』みたいな知事の手紙を添えて、俺の口座にカネを振り込めや!」と絶叫しながら納付書を引き裂き、そのままゴミ箱に捨てたくなるわけだが、まぁ捨てるわけにもいかないため、5月末までに(渋々)納付している筆者ではある。

 だが、排気量2.4リッターのクルマに乗っている筆者の自動車税額など、下記のようなクルマに乗っている人からすれば「微々たるもの」なのかもしれない。

 現行型の国産新車で自動車税種別割の税額がもっとも高いのは、排気量4.5リッター超~6リッター以下のクラスに属するトヨタ・センチュリー(セダン)とレクサスIS500 Fスポーツパフォーマンスだ。いずれも排気量4968ccとなる両モデルにお乗りのオーナーは、毎年5月末までに金8万7000円也を納付しなければならない。

 まぁセンチュリーセダンを個人で所有している人はほとんどいないと思うが、IS500のFスポーツパフォーマンスは、個人として所有している人もけっこういるのではないか。そんな方々には「いいクルマ買いましたね!」というリスペクトの言葉を贈るとともに、「お支払い……ご苦労さんです!」というねぎらいの言葉も、ぜひかけたいと思っている。

 そして自動車税は、なぜか知らないが新車登録から13年が経過すると「重課」となり、割り増しされた罰金……じゃなかった自動車税を納めなければならなくなる。

 今年2024年から見て13年前といえば、2011年。区切りのいいところで「2010年に新車登録されたクルマ」で考えてみると、前述した現行型トヨタ・センチュリー(セダン)のオーナー氏は8万7000円の税額で勘弁してもらえるのに対し、車齢13年を超えた2010年式の先代トヨタ・センチュリー(4996cc/V12DOHC)をいまも大切に維持しているオーナー氏は、重課により10万1200円を支払うはめになる。

 同年式のトヨタ・ランドクルーザー200(4608cc/V8DOHC)を大切に維持している場合も、同額の10万1200円だ。……こうなるともう、市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地に乗り込んで「重課反対!」との演説をカマしたうえで……となるわけだが、そうもいかないため、多くの人は仕方なく、そのまま税金を納めている。ふざけた話である。

 さらに頭が痛いのは、2005年式あたりの先代センチュリー(4996cc)やランドクルーザー100(4663cc)にお乗りのオーナー氏だろう。この場合、自動車税種別割は前述と同じ10万1200円なのだが、車齢18年を超えたということで「自動車重量税」のほうにも2段階目の重課が行われる。本来、車重2t~のクルマの自動車重量税は4万1000円なのだが、車齢18年を超えた先代センチュリーならびにランドクルーザー100のそれは6万3000円になってしまうのだ。ナメた話である。

 話を自動車税に戻そう。国産車の場合、新車あるいは中古車市場に出まわっている中古車の排気量は、最大でも「4.5リッター超~6リッター以下」のクラス、つまり上から2番目のクラスに収まる場合がほとんどだ。しかし、輸入車になると、一部のモデルは余裕で最大クラスである「6リッター超」に属してしまうことになるため、莫大な自動車税を納めなければならなくなる。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
スバル・レヴォーグ STI Sport EX
趣味
絵画制作
好きな有名人
町田 康

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