迷走気味のBMWを救う救世主になり得るか
●クーペ版ノイエ・クラッセとしての量産に期待
次は力強いリヤフェンダーの造形。Z8では流麗なベルトラインに続くかたちでリヤフェンダーを大きく盛り上げていましたが、これもまたしっかり再現されています。違いは、ベルトラインではなく、豊かに引かれたショルダーラインにつながる格好で張り出している点で、より現代的な造形として再現されています。
最後はやはりリヤビューでしょう。横長の細いテールランプによるシャープかつエレガントな表情がZ8の見所でしたが、これもまたしっかり継承。スカイトップの特徴としては、スポイラー風の切り立ったリヤエンドが設けられている点で、よりスポーティな表情を打ち出していることです。
さて、こうして各要素をチェックしてみると、とりわけZ8から多くのエッセンスを受け継いでいることがわかります。その上で、先に登場したEVコンセプト、ノイエ・クラッセのクーペ版といえる佇まいとなっているようです。そうなると、やはり量産版での再現性が気になるところ。近年少々迷走気味だったBMWデザインが、ここで一発逆転劇を見せてくれることを期待したいところです。