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SUV人気は相変わらずだが中古相場に「下落」が見え始めた! なぜ売れ筋ジャンルなのに再販価値が下がっているのか? (1/2ページ)

SUV人気は相変わらずだが中古相場に「下落」が見え始めた! なぜ売れ筋ジャンルなのに再販価値が下がっているのか?

この記事をまとめると

■クロスオーバーSUVのブームの背景には「再販価値」の高さがある

■ここのところ中古SUV全般の相場が下落気味になっている

■相場は下落したとはいえSUVの買取金額はセダンやハッチバックに比べると圧倒的に高い

日本だけでなく世界的に続いているSUVブーム

 世界的にクロスオーバーSUVがブームというか、それを越えて新車販売の主流になってきている。世界一の新車市場である中国、2位のアメリカだけではなく、東南アジア諸国などの広い地域でも、SUVが人気という表現では語れないレベルで売れている。そして、何かと「ガラパゴス」と呼ばれる日本でも、その傾向は同じとなっている。

 SUVブームの背景にはセダンなどに比べると圧倒的に高い「再販価値」があることも忘れてはならない。トヨタでいえば、いまでも海外への中古車輸出人気の高さから、2007年で終売した初代クルーガーや、日本国内ではその後継的立場でデビューし2013年に終売したヴァンガードあたりでも、いい意味で裏切られるような好条件の下取り査定額が提示されることがいまでもあるようだ。

 新車のランドクルーザー系が新車販売価格よりはるかに超える金額で中古車取り引きされているのは「特例」としても、とにかくトヨタ、日産、ホンダあたりのSUVはいつまでも価値が残りやすくなっている。

 中古車としての輸出先はロシアやアフリカ諸国をはじめ世界各国へ出荷されている。SUVではないものの、中米のジャマイカや東南アジアのミャンマーでは、トヨタ・プロボックスがタクシーとして大活躍するなど、日本車は中古車としても世界で高い評価を受け大活躍しているのである。

 仮に日本で10年落ち走行距離10万kmオーバーでも、海外バイヤーからは「日本での10万kmは『慣らし運転』のようなもの」として喜んで買っていくとも聞いている。道路整備が行き届き、シベリアや中央アジアなどのように使用条件が特別厳しいわけでもない日本で、丁寧に使う日本人の乗っていたクルマは低年式でも程度がいいということらしい。

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