スポーティなホンダSUVを作り上げる無限のパフォーマンスパーツ
ドライブフィールは無限らしくスポーティな味付けだ。足まわりのキャパが増すとともに、上から押さえつけるかのように効く空力も手伝って、路面をガッチリ捉える感覚が常にある。コーナリングでは、鋭く回頭して、限界がはるか遠くにあるような感覚だ。それでいて乗り心地も微振動や突き上げが軽減しているように感じられたのも、エアロパーツやパフォーマンスダンパーの相乗効果に違いない。
もうひとつが、ダイナミックな4本出しのデザインにこだわりながら上質な音質を追求したというオールステンレス製のスポーツエキゾーストシステムだ。ZR-V用は中間から交換するタイプで、より理想的な音質を作り込めたというだけあって、低く乾いたサウンドが心地よい。e:HEVでもエンジンがかかるのが楽しみになる。
一方のヴェゼルに向けては、「Sports Style」をコンセプトに、スポーティかつプレミアム感を高めるパーツが豊富にラインアップされている。
マイナーチェンジの前後を問わず、エクステリアではフロントフェイスにアクセントを加えるパーツや、前後左右のアンダースポイラー、大型のウイングスポイラーやテールゲートスポイラーなどが設定されている。
パフォーマンスパーツとしては、1輪あたり3.2kgもの軽量化を実現するという18インチアルミホイールや、パフォーマンスダンパー、スポーツサイレンサーなど既存のパーツに加えて、マイナーチェンジ前のe:HEVのFF用に向けて15mmローダウンとなるスポーツサスペンションを開発中で、試乗車マイナーチェンジ前の車両に装着されていた。
バネ下がこれだけ軽くなると発進時の蹴り出しからして軽やかで、スポーツサスペンションとの相乗効果で切れ味の鋭いハンドリングを楽しめるようになっている。乗り心地に多少の硬さを感じるが、不快ではない絶妙な案配でチューニングされている。おそらくちょうどよいところを探って相当にテストを重ねたに違いない。
ステンレスをメインに出口にチタンを組み合わせたスポーツサイレンサーが放つエキゾーストサウンドも気もちがよい。これまた見た目も走りも無限ブランドに期待されるスポーティテイストが全身で巧みに表現されていた。
その他、車内環境を向上するためのベンチレーテッドバイザーから、スタイリングにアクセントを加える各種デカール、ハイドロフィリックLEDミラーやスカッフプレートといったユーティリティアイテムまで、無限ならではのアイテムが各車に向けて幅広くラインアップされている。
また、発売されてまもないニューモデルのWR-Vに向けたパーツも鋭意開発中とのことで、WR-VのもつSUVらしい力強さに無限らしいレーシーさを加えたエアロパーツやアルミホイールのデザインスケッチが先行で公開された。こちらも発売が楽しみだ。