この記事をまとめると
■年末ジャンボやサマージャンボなどを販売している宝くじだが売上金の一部で車両を寄付している
■寄付された車両は移動採血車やバスなどで「宝くじ号」というロゴが入れられている
■防犯パトロールカーや移動図書館、電車も地域によっては宝くじから寄付された車両がある
「宝くじ当たったらどのクルマ買う?」はクルマ好きの定番テーマ
年末ジャンボと同じくらい盛り上がる、サマージャンボの季節がやってきました。そうです、宝くじのお話です。昔は一等前後賞合わせた当選金でも1億円くらいだった記憶がありますが、現在はドドーンと7億円! 夢がありますね。「7億円当たったらどのクルマ買う?」なんて、クルマ好きなら一度は井戸端会議で盛り上がったことがある人も多いかもしれませんね。
そんな、クルマ好きの夢を託される宝くじですが、たまにバスや電車などで見かける「宝くじ号」って、いったいなんだかご存じですか?
そもそも宝くじの発売元は、国から許可されている全国都道府県および20指定都市、つまり地方自治体となっていて、一般社団法人日本宝くじ協会を通じて収益金をさまざまな社会貢献活動に役立てています。その活動は健康や福祉、教育や交通安全など多岐にわたり、全日本交通安全協会への助成事業は昭和39年スタート、日本赤十字社への助成事業は昭和42年スタートと、長い歴史をもっています。
その助成事業の一環として、交通安全教育車や献血に使用する移動採血車などがあり、その愛称が「宝くじ号」。1995年に誕生した宝くじのマスコット「クーちゃん」などが描かれた、可愛らしいボディが特徴ですが、なかにはシンプルに「宝くじ号」とだけ文字が入り、あとはほかの車両と変わらないものも存在します。
主な車両をご紹介すると、まず日本赤十字社の移動採血車は令和4年度現在で、新たに秋田から鹿児島まで全国に12台を配備。昭和42年からの合計では、なんと544台もの宝くじ号が整備されていて、全国で稼動する移動採血車の約半数となっています。