運行管理者は「車庫内恋愛」にも目を配る時代! ヤンチャな男子校からクリーンな共学化的雰囲気へと変わりゆくタクシー業界 (2/2ページ)

運転士は身軽な立場の人も多いだけに恋愛にも発展しやすい!?

 女性運転士が少数なころから、学級担任のような存在である運行管理者が気にしているのが、車庫内での「恋愛事情」である。「職場恋愛」は何もタクシー業界だけではなく、広く存在することでもあり珍しくない。年配の人が多く従事するタクシー運転士といえども、男女を問わずさまざまな理由から独身の人も目立つ。お互い身軽な立場なので、その点では若者世代のように活発なこともあったりするようだ。

 ただ、前述したように、帰庫した朝方などはとくに気もちが高揚していることもあり、そしてひと昔前は女性運転士の数は男性運転士に比べれば圧倒的に少なかったため、そのなかでひとりの女性運転士をめぐり「三角関係」に陥った男性運転士同士のトラブル発生リスクなどを会社側は警戒していたようである。

「タクシーの世界だけではなく、恋愛のもつれによるトラブルは甚大な事件に発展するリスクも高いです。そのため運行管理者は密かに運転士同士の恋愛事情にも目配りをしていることもあると聞いたことがあります」とは事情通。

 若年運転士が増えているとはいえ、男女ともに人生の辛酸をなめてきた、一定の年齢になっている世代が運転士としては目立つタクシー業界。しかも、理由はさまざまだが男女ともに「現在は独身」という人もいるので、機会があれば人生のパートナーを再びもちたいと考える運転士も多いようだ。

 女性運転士が増えていくなかで、職場で知り合い「夫婦で同じ会社で運転士」といったカップルも目立ってくるかもしれない。

 ちなみに、路線バス運転士ではタクシーほど女性運転士が目立たない印象もある。これは、男女を分けた更衣室や男女別トイレすら存在していない車庫や関連施設も多いようで、就労環境が整った車庫所属でしか女性運転士を採用できないこともあるようだ(設備投資する金銭的余裕もなく、男女別の施設整備が全体では進まないこともあるようだ)。

 とすれば、タクシー業界は車庫において、男女別の更衣室やトイレなどの設備整備がバス業界より進んでいる事業者が多いということになるのかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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