”モリゾウ”が手がけた異次元のハイパフォーマンスSUVは国内レクサスでは初となるMTもラインアップ! 限定100台の“MORIZO RR”Bespoke Buildも登場 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■レクサスLBXをベースにした限定車「MORIZO RR」が登場した

■GRヤリスなどに使われるエンジンや4WDシステムやミッションを採用する

■限定100台の設定で抽選販売となる

化け物SUVがレクサスから登場!

 レクサス最小のSUVとして産声を上げたLBXは、発表当初こそいろいろなことが言われていたが、いざ販売が始まれば売れ行きは好調なようで、最近ではよく街で見るようにもなった。

 聞くところによると、普段はミドルサイズ以上のレクサス車を所有しているオーナーが、近場の移動や通勤などで使うシーンが多いとのこと。「こんなレクサスが欲しかった」と、現場では好評な様子。

 そんなLBXは、見てのとおりコンパクトSUVなのだが、今回、驚愕のモデルが発表されたので、その詳細をお伝えしよう。

 このたび、レクサスLBXに追加されたモデルは、なんとあの「モリゾウ」の名を冠したスペシャルモデル、「LBX MORIZO RR」だ。

 このクルマは、2024年の東京オートサロンで展示されていたコンセプトカーの市販モデルという位置付けとなっており、レクサスの上質な走りや質感はそのままに、非日常感を味わえるハイパフォーマンスなテイストを融合させたまったく新しいSUVとなっている。「モリゾウ」の名前が示すとおり、同社でマスタードライバーを務める豊田章男氏の意向がふんだんに取り入れられている。

 例えば、ハイパフォーマンスな走りを実現するために、専用のプラットフォームを開発しているほか、レスポンス向上減衰構造と言われる「REDS(Response-Enhancing Damping Structure)」を、サスペンションに世界初採用。

 さらに、静粛性向上のために源流対策なども徹底的に追求。主にルーフパネルのマスチックシーラーの一部に高減衰タイプを取り入れたり、リヤボディサイドへ塗布型制振材を採用するほか、フェンダーのインナーライナーなどに吸音材を導入。静粛性はレクサスブランドである以上、欠かせない要素だ。

 ただ、最大のトピックとも言えるのが同社の心臓とも言えるエンジンだろう。同車に採用されるのは、G16E-GTS。この型式でピンときた人はきっとクルマ好きだろう。そう、このエンジンはなんとGRヤリスやGRカローラに搭載される1.6リッター3気筒ターボエンジンなのだ。ミッションは、マイナーチェンジと同時にGRヤリスに設定されたDirect Shift 8ATと、なんとこれまた国内のレクサスでは初となる、6速MT(i MT)を採用。

 さらには、「サーキットモード」という新たなモードも用意される。これは、車両のGPSから国内主要サーキットにいることを検知して、アンチラグ制御やスピードリミッターの上限引き上げを可能としている。スマートフォンアプリで、メーターの表示切り替えなどさまざまな設定ができるサービスも2024年内の展開を目指して準備中とのこと。

 駆動方式はAWDとなるが、これもただのAWDではなく、GRシリーズ譲りのスポーツAWDという仕立てだ。

 ちなみに馬力は304馬力、トルクは400Nmというスペックを誇る。サスペンションも専用セッティングで、どんな速度域や場面でも確実にクルマを曲げるような味付けとなっている。そんなハイパフォーマンスカーをしっかりと止めるブレーキは、ベンチレーテッドの2ピースディスク(AT/MT共通)、リヤにはATはソリッドディスク、MTではリヤもベンチレーテッドディスクとなる。

 まさに羊の皮を被った狼だ。


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