トヨタ・スバル・マツダが「エンジン」の重要性を語る! クルマ好きなら知っておくべき「マルチパスウェイ」の中身 (2/2ページ)

エンジンを用いた未来のパワートレインが現実味を帯びてきた

 順に見ていくと、トヨタの場合、排気量1.5リッターと2リッターガソリンターボエンジンを新開発した。従来エンジンに比べて、よりコンパクトにした。欧州の次期環境規制であるEURO7など、今後より厳しさを増すグローバルの排気ガス規制に対応するには、電動化の分野だけではなく、エンジン型の抜本的な設計変更が必須だという。

 続いてマツダは、ロータリーエンジンの新しいパッケージングを披露した。「MX-30 R-EV」で量産した、「8C」を使い、よりコンパクトにした横置きパッケージと、スポーツカーなどへの搭載も視野に入れた縦置き2ローターパッケージにメディアの関心が集中した。

 そしてスバルは、水平対向エンジンにトヨタハイブリッドシステム(THS)を応用した機構を合体させたモデルを公開。プロペラシャフトを残したフルタイム四駆とすることで、スバルらしい走り味を継承する。

 また、既存の水平対向エンジンに対してもカーボンニュートラル燃料の使用が可能になるような研究開発を進めていることも合わせて明らかにした。

 EV最優先ではなく、トヨタ、マツダ、スバルはエンジンのポテンシャルを最大限に生かしたマルチパスウェイを今後も着実に進めていくことが、今回の現場取材でしっかりと理解できた。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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