自転車は何キロ出しても大丈夫?
自転車は最高速度の上限がない!?
危険行為15類型をよく見てみると、クルマの違反として広く知られている速度超過がありません。
そもそも自転車は、政令で定める最高速度(いわゆる法定速度)がありません。ただし、標識や標示などによって最高速度が指定されている道路においては、その指定されている最高速度を超える速度で進行してはならないというルールになっています。
また、歩道を通行する場合は、原則として徐行しなければなりませんが、歩道の普通自転車通行指定部分を通行中に歩行者がいない場合は、すぐに徐行に移ることができる速度で進行すれば問題ありません。
速度超過の取り締まりはされないのか!?
自転車の速度超過が危険行為の類型にないということは、取り締まりされないと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、自転車の速度超過で検挙された事例(歩道徐行違反)はあります。そのため、自転車を運転するときは、走行する場所に応じた速度で走行しなければなりません。
自転車はクルマ以上に大変な乗り物なのかもしれない
自転車は、原則として車道を走行しなければなりませんが、状況に応じて歩道を通行することも許されている乗り物です。そのため、通行している道路に応じたルールを守る必要があります。つまり、自転車を運転する際は、車道におけるルールと歩道におけるルールの両方を覚えておく必要があるということです。
また、自転車はクルマの運転以上に覚えておくべきことがあるだけでなく、ほかの交通の通行を妨害しないようにしたり、危険な運転になっていないか気にしたりしながら運転する必要があります。このようなことからも、自転車の運転はクルマ以上に大変なのかもしれません。