ガソリン代高騰のあおりでカローラクラスが激減! 変わりゆくアメリカのレンタカー事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■20代のころから毎年9月末に2週間ほどアメリカに滞在することをライフワークにしてきた

■ここ数年はガソリン代の高値傾向でトヨタ・カローラクラスの車両がレンタカーでは品薄気味

■アメリカのレンタカーは日本に比べてスタッフがかなり柔軟に車両を割り当ててくれる

恒例の南カリフォルニア・レンタカーひとり旅を計画中

 筆者にとって20代のころから恒例となっているものに、「南カリフォルニア・レンタカーひとり旅」というものがある。大学3年生のときに貯めたバイト代をはたいて、50日間ほどアメリカ大陸をひとりでウロウロしていた。その旅のフィナーレがロサンゼルス周辺でレンタカーを借りてドライブすることであった。それ以降、その楽しさが忘れられず、社会人になっても、そして「アラ還(もうすぐ還暦)」となったいままで、毎年9月末に2週間ほどロサンゼルス地域を訪れ、レンタカーでフラフラすることを続けている。

 2024年もそろそろ9月が近くなってきたので、航空券やホテルなどを手配し、レンタカーの予約をすることとなった。筆者はコロナ禍で経営破綻したものの、全米最大手ともいっていいレンタカー会社のゴールドメンバーというものになっている。

 ゴールドメンバー特典はいろいろあるようだが、筆者が注目しているのは空港から連絡バスに乗りレンタカー会社の営業所へ行くと、カウンターでの手続きなしで指定された駐車ゾーンに置かれているレンタカーから好きな車種を選び、そのまま出かけることが可能となっているところ。営業所出口にあるゲートで免許証とクレジットカードを渡すと、スタッフがフロントウインドウにあるコード番号を機械で読み取るぐらいで駆り出し手続きが終了してしまうのである。

 アメリカでの一般的なレンタカーの借り出しは、営業所に到着するとカウンターで手続きをすることになるのだが、感覚的には新型コロナウイルス感染拡大後は、より長蛇の列になっていることが多いようだ。カウンターで手続きしていたころは「日本車でいいか」と、カウンターのスタッフが日本人だからなのか気を使って配車してくれるのだが、筆者が「アメリカ車にしてほしい」というと、「なぜアメリカ車にこだわる? 日本車は優秀じゃないか」と聞き返してくるので、「日本車は自分の国で所有して乗っている。アメリカに来たのだからアメリカ車に乗りたい」と告げると、「なるほど」とばかりにアメリカ車を配車してくれた。

 日本車を所有することはある意味ステイタスなのか、「この前、(ローン審査が厳しいのだが)日本車を買うことができて毎日乗っているよ」と話しかけられたこともある。

 それこそ20~30年前ならば、ミドルサイズセダンクラスでアメリカ車ならば、大抵はコラム(コラムシフト)ATにベンチシートが定番だったので、筆者は必ずアメリカ車を要求していた。

 ところがゴールドメンバーになると、指定された車庫内に停まっているクルマを自由に選ぶことができるようになった。車種だけではなく走行距離の少ない、導入してそれほど時間の経っていない車両も吟味できる。タイミングが悪くお気に入りの車両がない場合には、しばらく待つこともできるので、時間をかけてもかなり納得できる車種を選ぶことができ、筆者としては大変助かっている。

 ここ数年はガソリン代の高値安定傾向の影響もあるのか、トヨタ・カローラクラスの車両がレンタカーでは品薄気味なのが目立っている。レンタカーにまわす余裕がないほど「小売り」で十分すぎるほど売れているようなのだ。変わって台数が多めなのがトヨタ・カムリクラスのセダンやトヨタRAV4クラスのクロスオーバーSUVとなる。

 ここのところのハイパーインフレ傾向でレンタカー料金も高めとなっている。そこでガソリン代も意識し、燃費のいいカローラセダンクラスを予約しようとするのだが、検索すると今年についてはカローラクラスのセダンはレンタル車両紹介コーナーにはなく、かろうじてコンパクトクロスオーバーSUVクラスだけが掲載されていた。しかも、過去にはカローラクラスよりカムリクラスのほうは料金が安かったこともある。これは燃費性能の差によるところが大きいと考えている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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