新型フリードが気になる人は注目! 室内装備から広さにシートの座り心地まで徹底的にチェックした (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型ホンダ・フリードはエアーとクロスターの2本立てで登場

■ミニバンの最重要項目であるパッケージングは先代モデルを踏襲

■電子パーキングブレーキの採用や後席の快適性などが大幅に進化を果たしている

ベストセラーコンパクトミニバンの新型フリードが発進

 いま、大注目の新型車が、「ちょうどいい」をキャッチフレーズでデビューしたホンダのコンパクトミニバン、その3代目となるフリードだ。

 新型は先代のプラットフォームやパッケージングを踏襲しつつ、シンプルでクリーンなスタイルのエアーと、先代以上にクロスオーバー色を強めたクロスターの2モデルが揃い、3列シートの2列目キャプテンシート6人乗りと2列目ベンチシートの7人乗りのほか、先代ではフリード+と呼ばれていた大空間コンパクトワゴンとも言える2列シート+大容量ラゲッジルームを備えた仕様をクロスターのみに用意。

 グレードはエアーが、基準車のエアーと上級タイプのエアーEXがe:HEVとガソリン車で用意され、クロスターはe:HEVとガソリン車のモノグレードとなる。なお、FFの2列目ベンチシートの7人乗りはエアーのe:HEVのみ用意されている。駆動方式は最低地上高135mmのFF、および最低地上高150mmの4WDの選択が可能だ。

 ボディサイズはエアーが全長4310×全幅1695×全高1755~1780mm(4WD)、ホイールベース2740mm。全長と全高は先代比+45mmとなるものの、5ナンバーサイズを維持。一方、クロスターは全長4310×全幅1720×全高1755~1780mm(4WD)、ホイールベース2740mmとなり、フリード初の3ナンバーとなる。もっとも、全幅1720mmは無塗装の樹脂製ホイールアーチプロテクターの出っ張り分であり、ボディそのもの、ミラー・トウ・ミラー幅はエアーの5ナンバーサイズと変わるところはない(車両感覚、運転のしやすさ含む)。

 パワートレインは1.5リッターエンジンを基本に、ハイブリッドとガソリン車が揃うのだが、売れ筋のハイブリッド(85%の予約比率)は先代の1モーターSPORT HYBRID i-DCD(2ペダルMT)から、2モーターハイブリッドシステム、1.5リッター直4エンジン、106馬力、13.0kg-m+モーター123馬力、25.8kg-mのスペックを持つ最新のe:HEV(CVT)に刷新されている。WLTCモードによる最高燃費性能が先代最高の20.9km/Lから、新型のエアーFF 6人乗りで25.6km/Lにまで向上しているのも注目点だ。

 なお、車重がハイブリッドより90kg軽くなるガソリン車のスペックは118馬力、14.5kg-m、WLTCモードによる最高燃費は16.5km/Lとなる。

 インテリアも大きく変わった。よりすっきりとしたノイズのない空間となり、メーターは先代のアウトホイールからインホイールタイプの7インチTFT液晶メーターを採用。センターディスプレイは最大11.4インチのホンダコネクトナビが用意されている。

 シート地と同じ撥水・撥油機能をもつ布地のFABTECT素材(ファブテクト/先代ステップワゴンのMC時にホンダとTBカワシマによる共同開発)があしらわれた助手席前にはティッシュボックスがすっぽり入るインパネアッパーボックス、その前のトレーなど、充実した収納、小物置きスペースの用意も嬉しいポイント。

 なお、インテリアカラーはエアーがベージュ系のグレージュとブラックの2色で(シートはフルファブリックとEX用のファブリック×合皮の2種類がある)、クロスターはブラックのみ。クロスターのシート地は同じファブテクトでもジャージ風素材が使われている。シートは全車、撥水・撥油機能付き。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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