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強気の価格設定と微妙な立ち位置で結果は残念! 小さなセルシオとして贅の限りを尽くした「トヨタ・ブレビス」がいまみても衝撃作だった (1/2ページ)

強気の価格設定と微妙な立ち位置で結果は残念! 小さなセルシオとして贅の限りを尽くした「トヨタ・ブレビス」がいまみても衝撃作だった

この記事をまとめると

■BMW3シリーズやメルセデス・ベンツのCクラスのライバルとしてブレビスは誕生した

■小さな高級車ということで装備はどれもフラッグシップに迫る内容だった

■強気な価格や社内の他車種とキャラクターが被ったこともあり1代で終わってしまった

「小さなセルシオ」の異名を持つプレミアムセダン

 2001年にデビューしたトヨタ・ブレビスは、1998年に登場したセルシオの小型版ともいえる「小さな高級車」を謳う、メルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズを仮想ライバルとした、トヨタ・プログレの姉妹上級版である。

 トヨタの説明によれば、「自らのセンスを大切にし、アクティブなライフスタイルを志向する人々に向けた、従来の高級車とは異なる、知的でオシャレなプレミアムセダン」とされ、「若々しさと品格を備え、最高のクォリティをミディアムサイズに凝縮するアクティブエレガンスがテーマの高級3ボックスセダン」ということだった。

 ボディサイズは全長4550×全幅1720×全高1460mm、ホイールベース2780mm。プログレの全幅1700mmに対して20mm幅広いプロポーション。エクステリアデザインはセルシオを思わせる高級感があり、基本設計もなかなか贅沢なものであった。何しろクラウンを上まわるクオリティを目指し、全色5層コートの塗装が施されていたほどだ。

 搭載されるエンジンは筒内直接燃料噴射方式の3リッター直6DOHC、220馬力/5600rpm・30.0kg-m/3600rpmおよび、同じく直噴の2.5リッター直6DOHC、200馬力/6000rpm・25.5kg-m/3800rpmの2種類。サスペンションはフロント・リヤともにダブルウイッシュボーン式で、駆動方式はFRとフルタイム4WDを用意。ミッションはFRにロックアップ機構付き5速AT、4WDにはロックアップ機構付きの4速ATが組み合わされていた。小さな高級車だけに、全車にアルミホイールを標準装着。プログレの15インチに対してこちらは16インチで、オプションとして17インチも用意している。

 グレードはFRが3リッターエンジンの「Ai300」と2.5リッターの「Ai250」、フルタイム4WDのほうは2.5リッターの「Ai250 Four」をラインアップ。

 また、上級グレードの3リッターエンジンを積むAi300にはシート、ステアリングに加え、アクセルとブレーキペダルまで調整できるパーソナルドライビングポジションシステムが備わっていたのもブレビスらしさ。

 まだ先進運転支援システムが登場する前の時代とはいえ、安全装備としてデュアルエアバッグ、EBD付きABS、VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルト、ブラインドコーナーモニターなどを採用していた。

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