デビュー戦で表彰台を獲得!
こうして国内スプリントラリーにデビューしたトライトンは、SS1でXC-2クラスの3番手タイムをマーク。「制御系のエラーが出てパワーダウンしました」と竹岡選手は語るものの、竹岡選手/山田選手の74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」は順調な滑り出しを見せていた。
その後は「今日はセッティングを変えながら、データを取っていたので抑えて走りました」と竹岡選手が語るように慎重な走りを披露していたが、トライトンの走破性は高く、竹岡選手によれば、「2ループ目は轍が深かったんですけど、クルマが大きく避けようがないので、轍を走っていましたが、ときどき底を打つ程度で問題はありませんでした」とのことだ。
その結果、竹岡選手/山田選手の74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」はクラス4番手でレグ1をフィニッシュした。
翌日のレグ2でも竹岡選手は慎重な走りを披露。「今日もエンジンのパワーダウンやブレーキなど制御系のトラブルが入りました」と語りながらも、竹岡選手/山田選手はSS9およびSS12でクラス2番手タイムをマークするなど好タイムを連発した。
このペースアップに加えてライバルが脱落したことで、竹岡選手/山田選手はポジションアップに成功、最終的に74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」はXC-2クラスで3位入賞を果たし、デビュー戦で表彰台を獲得したのである。
「今回はいろいろとデータを取ることができたので役目を果たせたし、タナボタとはいえ3位でフィニッシュできたのでよかったと思います」と率直な感想を語る竹岡選手は、「制御系のトラブルはありましたが、特殊な使い方ですからね。それに物理的に壊れることはなく、しっかりしているので、ベースのポテンシャルは高いと思います。リエゾンではクルーズコントロールが使えましたし、バックモニターも便利でした」と改めてトライトンを評価している。
竹岡選手/山田選手の「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」は2024年9月6〜8日にかけて北海道帯広市を舞台に開催される全日本ラリー選手権・第7戦ならびにXCRスプリントカップ北海道・第4戦の「ラリー北海道」にも参戦する予定で、「セッティングやドライビングについても、もっとこうしたい……という部分があるので、今回のデータをもとに次戦に繋げたい」と語っている。
国内屈指の高速グラベル戦のラリー北海道でも竹岡選手/山田選手のトライトンに注目したい。