大注目のピックアップ「三菱トライトン」がラリーに参戦! ノーマル部分も多いマシンでデビューいきなり表彰台を獲得 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■全日本ラリー選手権・第6戦「ARKラリー・カムイ」が開催

■モータージャーナリストの竹岡 圭さんが三菱トライトンで参戦

■マシンの仕様とレース結果、竹岡さんによるインプレッションをお届け

仕様は極めて市販車に近い

 全日本ラリー選手権・第6戦「ARKラリー・カムイ」が2024年7月5〜7日、北海道虻田郡ニセコ町を舞台に開催。既報のとおり、同ラリーにはTCP-MAGICがCX-5を投入し、寺川和紘選手/石川美代子選手が同時開催のXCRスプリントカップ北海道の第3戦で2位入賞を果たしたが、じつはこの一戦にもう一台、注目のマシンが国内ラリーにデビューしていた。

 そのマシンとは、三菱の最新ピックアップトラック「トライトン」で、同モデルもSUVおよびクロスカントリー車両を対象にしたXCRスプリントカップ北海道の第3戦に参戦。

 ドライバーはこれまでアバルト500やフォルクスワーゲン・ポロで全日本ラリー選手権に参戦するほか、XCRスプリントカップ北海道にもトヨタFJクルーザーで参戦した経験をもつ、モータージャーナリストの竹岡 圭選手で、コ・ドライバーの山田政樹選手とともに竹岡選手が率いるKEI rally projectより74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」で、国内ラリーを代表するグラベル戦にチャレンジしていた。

 気になる仕様に関してだが、ロールケージやダンパー&スプリング、タイヤ&ホイール、ブレーキキャリパー、アンダーガード、シートなどを除けばほぼノーマルの状態。エンジンやマフラー、ギヤボックス、LSDはすべて純正部品をキャリーオーバーするなど、極めて市販車に近い。

「事前テストはなく、レッキで初めてグラベルを走りました。クルマが大きくて、FJクルーザーよりも全長が長いんですけど、意外と小まわりが利いて曲がれました。それに市販車に毛が生えた程度の状態ですが、十分に走れるし、コントロールもしやすい」と竹岡選手はインプレッション。

 さらに竹岡選手は「車両重量が重いんですけど、ディーゼルエンジンなのでトルクはある。ディーゼルエンジンを競技で乗るのは初めてで高回転域まで使えないし、まだモードを試しながらのドライビングですが、クルマはしっかりしているのでポテンシャルは高そうです」と付け加える。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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スバル・フォレスター
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