通勤からプライベートで使ってもOKなレクサスやメルセデス・ベンツを会社が用意……って羨ましすぎ! 欧米の文化「カンパニーカー」ってなに? (2/2ページ)

カンパニーカー制度は社員に対する企業側の評価のひとつ

 実際、筆者はアメリカの企業でカンパニーカーを使用した経験がある。就業契約のなかにカンパニーカーの利用に関する項目があった。

 個人的な案件のため詳細の情報開示については控えるが、一般的にはカンパニーカーはリース契約、または企業で自動車を購入するなどの方法がある。燃料代、高速代、駐車料金などについては、業務中、通勤、そして個人的な利用のなかで請求を振り分ける、またはカンパニークレジットカードなどで一括して対応する場合も考えられる。

 こうした過去の経験や欧米の各業界の企業でカンパニーカーを使用している人たちの話を聞いたことから考えると、カンパニーカーは社員の価値に対する企業側の評価の一環だと思える。その上で、カンパニーカーについては、人事のあり方や、雇用の形態など、欧米と日本での社会通念や商取引慣習の違いによるところが大きいと感じる。

 筆者は企業経営や法律の専門家ではないので、日本での社用車の法的な位置付けやカンパニーカーの今後の実現性について、現時点でどのような解釈があるのか、本稿では詳細な見解は明記できない。

 その上で、日本においても働き方改革の一環として、とくに地方都市で通勤で自動車の使用が必須である人たちに対して、カンパニーカー制度活用に対する議論が深まることを期待したい。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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