デザインのプロも絶賛! 新型ミニの変わっていないようでじつはゼロから作った見事すぎる外観 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ミニ・クーパーの5ドアモデルの新型が発表された

■新型のデザインテーマは「カリスマ的なシンプルさ」とされている

■要素を減らしつつ手を入れるところは手を入れるという絶妙なデザインとした

原点回帰したデザインは魅力の塊

 6月13日、BMWは新型ミニ・クーパーの5ドア仕様を発表しました。すでに日本へ導入済みの3ドアのスタイリングについては、「結構変わった」「ほとんど同じ」などさまざまな感想が聞かれますが、今回の5ドア導入を機にあらためて新型のデザインをチェックしてみたいと思います。大きく変わったのか、やっぱりほとんど同じなのか?

●初代に立ち返った画期的な存在感を目指す

 すでに多くの媒体等で紹介されているとおり、新型のデザインテーマは「カリスマ的なシンプルさ」です。「どういう意味?」と思ってしまいますが、過日来日したデザインディレクターのオリバー・ハイルマー氏は、革新的だった初代に立ち返り、そのカリスマ的なオーラを再現したといいます。

 それを聞いてあらためて新型を見ると、「カリスマ的なシンプルさにはふたつのポイントがあるのでは?」と思えてきます。

 まずひとつは「徹底して要素を減らす」ことで、これはマツダの「引き算の美学」のように最近のカーデザインの潮流でもあります。まあ、考えてみれば先代でも十分過ぎるくらいシンプルではあったのですが、もう一段上の次元でのシンプルさを模索したワケです。

 たとえば、フロントは先代後期型に近い造形ですが、グリルの枠を細く簡素化し、左右のエアインテークをなくした上でロアバンパー周辺をスッキリと滑らかな面でまとめました。アイコンであったサイドスカットルをなくしたのは、それ自体がノイズだし、そこで「ミニらしさ」の勝負はしないという意図でしょう。

 さらに、フロントライトのリングやベルトラインを1周していたメッキ類を一掃、ドアハンドルはより細くスッキリした形状に変わりました。先代までの「ミニらしい高級感」を演出していたベタな装飾類をすべて見直しているのです。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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