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安易な「ツライチ化」で大事故も発生! 本当に正しい「ホイールスペーサー」の使い方とは (1/2ページ)

安易な「ツライチ化」で大事故も発生! 本当に正しい「ホイールスペーサー」の使い方とは

この記事をまとめると

■ドレスアップ用のパーツとして「ホイールスペーサー」なるものが存在する

■ワイドトレッドスペーサーとスペーサーの2種類がメジャーなアイテムだ

■それぞれ正しい付け方をしないと脱輪事故に繋がる場合もある

ホイールのスペーサーってそもそもなに?

 ホイールをボディ外側に出すスペーサーやワイドトレッドスペーサー。見た目にホイールのツラ具合を揃えたり、ハンドリングを変えるのに有効だが、正しい使い方で使ってもらいたい。

 まず、ホイールスペーサーとはハブ面とホイールの間に入れるもの。ワイドトレッドスペーサはそのホイールスペーサーからスタッドボルトが生えているもの。

 前者のホイールスペーサーの利点は細かく調整できることで、3mm、5mm、10mmのようにさまざまなサイズが用意されていて、ホイールとフェンダーの具合を調整できる。

 一方でワイドトレッドスペーサーはまずそれ自体をハブに固定する。そして、そのワイドトレッドスペーサー本体から生えているスタッドボルトにホイールを固定する仕組みだ。ちなみに、ワイドトレッドスペーサーはある程度厚みがないと、その本体にスタッドボルトが固定されているので強度が保てない。一般的に15mm以上といわれる。厚みは15mm、20mm、25mmあたりが主流だ。

 ホイールスペーサーを使うときの注意点は、まずスタッドボルトの長さが足りているかということ。純正のスタッドボルトに十分な長さがないとスペーサーを入れたときにホイールを固定するナットの掛かりが浅くなってしまう。少なくともナットが固定まで4~5回転はしないと危険。それ以下であれば、スペーサーを薄くするか、ロングスタッドボルトに交換する必要がある。

 ワイドトレッドスペーサーの場合は、厚みのあるものを入れてもその心配はない。だが、逆に心配なのが純正スタッドボルトの長さだ。純正スタッドボルトが25mmだとして、ワイドトレッドスペーサーが15mmだと、ワイドトレッドスペーサーのホイール取付面から10mmほど純正スタッドボルトが飛び出してしまうのだ。

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