この記事をまとめると
■ドレスアップ用のパーツとして「ホイールスペーサー」なるものが存在する
■ワイドトレッドスペーサーとスペーサーの2種類がメジャーなアイテムだ
■それぞれ正しい付け方をしないと脱輪事故に繋がる場合もある
ホイールのスペーサーってそもそもなに?
ホイールをボディ外側に出すスペーサーやワイドトレッドスペーサー。見た目にホイールのツラ具合を揃えたり、ハンドリングを変えるのに有効だが、正しい使い方で使ってもらいたい。
まず、ホイールスペーサーとはハブ面とホイールの間に入れるもの。ワイドトレッドスペーサはそのホイールスペーサーからスタッドボルトが生えているもの。
前者のホイールスペーサーの利点は細かく調整できることで、3mm、5mm、10mmのようにさまざまなサイズが用意されていて、ホイールとフェンダーの具合を調整できる。
一方でワイドトレッドスペーサーはまずそれ自体をハブに固定する。そして、そのワイドトレッドスペーサー本体から生えているスタッドボルトにホイールを固定する仕組みだ。ちなみに、ワイドトレッドスペーサーはある程度厚みがないと、その本体にスタッドボルトが固定されているので強度が保てない。一般的に15mm以上といわれる。厚みは15mm、20mm、25mmあたりが主流だ。
ホイールスペーサーを使うときの注意点は、まずスタッドボルトの長さが足りているかということ。純正のスタッドボルトに十分な長さがないとスペーサーを入れたときにホイールを固定するナットの掛かりが浅くなってしまう。少なくともナットが固定まで4~5回転はしないと危険。それ以下であれば、スペーサーを薄くするか、ロングスタッドボルトに交換する必要がある。
ワイドトレッドスペーサーの場合は、厚みのあるものを入れてもその心配はない。だが、逆に心配なのが純正スタッドボルトの長さだ。純正スタッドボルトが25mmだとして、ワイドトレッドスペーサーが15mmだと、ワイドトレッドスペーサーのホイール取付面から10mmほど純正スタッドボルトが飛び出してしまうのだ。