本番目前! 車両は急ピッチで製作
そんな多くの人や企業で成り立っている「圭rallyproject」で使用するトライトン。じつはこの日の公開に至るまで茨の道だったとのこと。
まず、このクルマはタイで製造され仕入れる逆輸入車だ。なので、納期がイマイチ読めない点がある。よって、この車両が届いたのはわりと直前。
そこから、ラリーに出場するための装備などを組み付ける……となるのだが、ここでまた問題がゴロゴロ出てくる。そう。トライトン用のパーツなどほとんど存在しないのだ!
なので、ほとんどの製品を現物合わせでワンオフで作るという突貫作業だったそうで、お披露目の状態になるまで2週間で仕上げたという。そこから車検を取得し、発表イベント日の午前中に撮影を終えて、この現場に運ばれてきたとのこと。
なので、当然ながらクルマはピカピカ。車内はまだ新車の匂いが残っているほどだ。走行距離も数百mレベルらしく、竹岡さんは「午前中の撮影で動かしただけなので、数mしかまだ触れてません」と笑う。
車両のエンジンやミッションはノーマルのままとのことで、ひとまず初戦ではクルマを知って友達になることが竹岡さんの目標なんだそう。市販車の試乗会にも竹岡さんは訪れており、「このクルマは大きな割には取りまわしもしやすく、乗りやすくて乗り心地もいい点が特徴です」と、トライトンの素性のよさもこの場で語ってくれた。
この車両は、シェイクダウンを兼ねて7月5〜7月7日(日)に開催されるXCRスプリントカップ北海道の第3戦「ARK ラリーカムイ」に参戦する予定。このカテゴリーは、全日本ラリーと併催されていることもあり、さまざまな選手や車両が参加することでもお馴染みで、ラリーファンからも人気が高い。観客も迫力ある走りを間近で見ることができる。
また、9月6日(金)〜8日(日)で開催される「RALLY HOKKAIDO」にも「圭rallyproject」は参戦するとのことなので、こちらにも注目したい。
竹岡さんは最後に、「記録より記憶に残る走りをしてきたいと思います」と我々に意気込みを語ってくれた。今年の国内ラリーは、竹岡 圭さんと三菱トライトンのコンビから目が離せない。