新車購入の鍵を握るのは「ママ」と「子ども」! 昭和も令和も変わらない商談のセオリー (2/2ページ)

最近は女性のほうがクルマへの感度が高い?

 令和のいまでも「ママファースト」という商談のセオリーは変わらないようである。ただし、大きく異なるのが、車種選びからすべての主導権をお母さんがもって商談に臨むことになったということのようである。

 お母さんに車種選択権まであるのならば、「軽自動車など小さいクルマになりがちなのではないか?」と思いがちだが、お母さんも含め女性ドライバーのほうが一度サイズの大きいクルマを運転してしまうとダウンサイズには消極的になるとも聞いたことがある。ボディサイズの大小ではなく、一度運転に慣れたクルマやクラスからは変更したくないという気もちもあるようだ。そのため、同一車種へ乗り換えるケースも目立つとのことである。

 トヨタ・ノア&ヴォクシーは、現在改良を控えてオーダーストップとなっているが、オーダー可能であっても納車までしばらく待つことになることがここのところ続いていた。しかし、だからといって納車の早いライバルメーカー車へお客が流れるかといったら、目立ってそのような動きがないのも、「乗り慣れたクルマから離れたくない」という気もちが大きいためともいわれている。

 最近の特徴としては、クルマにそれほど興味を示さないお父さんが目立つとのこと。逆に毎日のように買い物や子どもの習いごとの送迎などでクルマを運転する、お母さんのほうがクルマへの興味も大きくなっているようである。

 そうなると、男性セールスマンではなかなか考えられない目線での問い合わせも多いとのこと。「UVカットガラスになっているのか」とか、軽自動車のハイト系ワゴンならば「車内で子どもが立って着替えることができるのがマスト」といった具合である。

 とにもかくにも、新車販売の現場では女性がキーパーソンであることは、いまも昔も変わらないようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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