この記事をまとめると
■MAZDA SPIRIT RACINGがモータースポーツ初心者に向けたジムカーナを開催した
■講師陣は全日本ジムカーナ選手権チャンピオンやS耐ドライバー、スーパーGTドライバーなど豪華な顔ぶれ
■同乗走行などのコンテンツもありながら参加費は1万500円とリーズナブル
モータースポーツの裾野を広げるジムカーナを開催
6月30日、「MAZDA SPIRIT RACING GYMKHANA EXPERIENCE」の第1戦が筑波サーキットで開催された。「ジムカーナ」と聞くと「Bライセンスを取得して、LSDとサスペンションを組んで、タイヤを変えて……」そんなイメージがあるかもしれないが、会場に行くと軽自動車やコンパクトカー、SUVの姿も見られた。いままでのジムカーナイベントとは異なるこのイベントに、体験潜入してみた。
MAZDA SPIRIT RACING GYMKHANA EXPERIENCEは、モータースポーツ初心者にジムカーナを体験してもらうことをメインテーマとしているイベントで、今年からスタートした。今回が第1戦だが、プレ大会や特別戦がすでに開催されていて、評判は上々とのことだ。
クラスわけもされていてタイム計測もあり、場内にはアナウンスが飛び交う。しっかりと「競技らしさ」が出ているイベントだが、コース設定は中速コーナーにスラローム、180度や360度のターンというジムカーナらしさを入れつつもシンプルで覚えやすくしている。
また、午前は練習走行で講師陣の同乗もアリ。午後は練習1本、本番2本の走行で、合計で5~6本走行が可能。初心者には丁度良くお腹いっぱい走れる本数といえるだろう。1台ずつ走るジムカーナであるため、他車との接触の危険性がないし、程よく休みを取りながら走れる。初めてスポーツ走行をするにはうってつけのイベントといえる。
タイム計測があるおかげで、自身のスキルがどれだけ向上したのか目に見えて分かるのが嬉しいし、同乗走行で課題点がわかりやすく見出せる。そんなスキルアップに繋がる部分が多いと同時に、タイムで順位が付けられ、場内アナウンスで順位を競うというモータースポーツの争いの楽しさも体感できるイベントなのだ。
講師陣も豪華で、当日は全日本ジムカーナ選手権チャンピオン経験のある河本晃一選手、スーパー耐久やJAF-F4でチャンピオン経験のある金井亮忠選手、全日本ジムカーナ選手権でチャンピオン経験があり、スーパーGTにも参戦している柴田優作選手と豪華な顔ぶれであった。
実際に参加した人々にも声を聞いてみた。まずは、はるばる広島から遠征してきたCX-5の荷堂夫婦だ。このイベントでは1台をふたりでシェアするダブルエントリーも可能だ。このようなスポーツ走行を見ることはあっても、実際に運転するのは初めてとのこと、東京に行く用事があったことも今回の参加への後押しになったそうだ。
走行を終えた感想を奥さまの美紀さんに聞くと「凄い楽しかった!」という第一声。旦那さんの英信さんも「見たり聞いたりするのと、実際に運転するのでは全然違った。楽しい!」とコメント。また、想像以上にCX-5がキビキビと動ける発見が出来たこともいい経験になったそうだ。
美紀さんは他の女性の参加者に声をかけ、アドバイスを貰ったり交流を深めるシーンもあった。このようなコミュニケーションが生まれるのも、初心者歓迎でピリピリとした雰囲気ではないこのイベントならではと言えるポイントだろう。