クルマへの当て逃げは「歩行者」や「自転車」の場合も! 直す際は保険じゃなく「自腹」のほうが損をしない可能性もアリ (2/2ページ)

万が一に備えて自動車保険の見直しを

安易に保険で直すと損することがある

 自動車保険の車両保険で、当て逃げによって受けた被害を修理できるものの、安易に保険で修理すると、損をしてしまうこともあるため注意しなければなりません。なぜなら、保険でクルマの修理をしたために、次回の保険料が上がり、最終的な支払総額が修理代金を上まわってしまう可能性があるからです。

 そのため、修理の見積もりをとり、保険で修理した場合にどのくらい保険料が上がるのかを試算してもらい、修理費用と保険料の増額分を比較して、安いほうで直したほうが出費を抑えることができます。

 このように目の前の修理のことだけを考えるのではなく、保険で修理したあとの等級ダウンや保険料の値上がり分によって、実費で直すか保険で直すか判断する必要があります。

万が一のときのために定期的に保険の見直しをしよう

 当て逃げをはじめ、事故を起こしたのにもかかわらず逃げてしまうという行為は極めて悪質です。しかし、当て逃げの被害は、いまこの瞬間も発生しています。

 このような当て逃げの被害に遭ったときに泣き寝入りしないためにも、自動車保険の補償内容は定期的に見直すようにしましょう。

 保険を更新するときによくあるのが、前回と同じような補償内容を提案してもらい、等級に応じた保険料になっているかだけを確認して契約してしまうというパターンです。

 前回と同じような補償内容にしてもらっているとはいえ、すべてが前回の契約時と同じではありません。保険の補償内容は頻繁に変更されているため、前回の契約時と更新時で内容が異なっていたり、前回は特約として選べたのに今回は自動的に付帯されるセット補償になっていたりするといったことがよくあります。

 そのため、自動車保険は定期的に見直し、補償内容をしっかりと精査し、自分に合った補償で契約することが大切です。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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