この記事をまとめると
■クルマでトラブルに遭った際には二次被害を防ぎつつ安全に落ち着いてすべき行動がある
■バッテリー上がりの際に役立つジャンプスタートのやり方を解説
■トラブル対処法が頭に入っていれば万が一の際にもパニックにならずに済む
トラブル時の対処法をマスターしておこう
JAFに寄せられる救援要請でもっとも多いのは、1位がバッテリー上がり、2位がタイヤのパンク、3位が落輪・落込で、この3つだけでじつに6割以上を占めているといいます。日頃のメンテナンス不足や、ドライバーのうっかりミスなど人的要因が多い傾向にあり、「日本車だから壊れないだろう」「ちょっとくらい大丈夫だろう」といった過信がトラブルを引き起こしている可能性もあります。
今回は、もしそんなトラブルが起こってしまったときに、どう対処すればいいのか。二次被害を防ぎ、安全に落ち着いてすべき行動をご紹介します。
まずは、バッテリーが上がってしまったら。原因にはバッテリーの寿命や長期放置、ライトの消し忘れや電装品の過剰使用、発電機のトラブルといったさまざまなものがありますが、理由がわからない場合はすみやかにJAFなどの救援を要請し、整備工場で点検を受けましょう。長期放置や過剰使用によるバッテリー上がりの場合は、正常な状態の他車にブースターケーブルをつないでもらう方法があります。
安全な場所でフロントを向かい合わせにして停車し、ボンネットを上げます。初めにバッテリー上がりのクルマのバッテリーからブースターケーブルを接続しますが、順番と+・ー端子を間違えないように要注意。順番は、まず+端子から。2番目が救援車の+端子。3番目が救援車のー端子。最後に、バッテリー上がりのクルマにー端子を接続します。
ブースターケーブルがファンベルト等に巻き込まれないことを確認したら、救援車のエンジンをかけ、可能ならアクセルを踏み込んで回転数を少し上げます。次にバッテリー上がりのクルマのエンジンをかけ、かかれば成功。ブースターケーブルを、接続したときと逆の順番で取り外します。