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MTは乗りたし操作は怖し! なんのかんの苦手意識が強い人もたくさんいるMT車を克服する方法 (2/2ページ)

MTは乗りたし操作は怖し! なんのかんの苦手意識が強い人もたくさんいるMT車を克服する方法

この記事をまとめると

■MT車の運転に不安や怖さをもっている人がいる

■MT車の運転で不安や怖さを感じやすいポイントと克服法を解説

■不安や怖さを克服すればMT車を運転する楽しさを堪能することができる

AT車にはない独特の操作が必要なMT

 メーカーが限定車としてMTモデルを発売したり、MT車に乗るカッコいい女子が注目を浴びたりと、なにかと話題になることも多いMT車。一度は乗りたいと思ってわざわざMT免許を取ったけど、ちょっと不安や怖さがあってなかなかトライできていない、という人も多いのではないでしょうか。今回はそんな人たちが苦手に感じやすいポイントと、その克服法をご紹介したいと思います。

 まずは、AT車になくてMT車にだけあるものといえば、クラッチペダル。両手両足を使って操作することが、MT車のいちばんの楽しさにつながるところなのですが、やはりMT初心者にとっては「うまくできるかな」と心配になる最難関ポイントだと思います。

 というのも、クラッチペダルの位置やミートポイント、操作感といったものは車種ごとにけっこう違いがあって、教習所で使っていたMT車の感覚を覚えている人でも、実際に自分が選んだMT車に乗ってみたら、ぜんぜん違う感覚だったという人も多いのです。これはもう、何度も乗って練習してコツをつかむ、という克服法しかないですが、その前段階として気をつけたいのが、靴の選び方。

 スニーカーを履く人も多いと思いますが、ソールがあまりに固かったり、分厚いもの、甲の部分を覆う素材が伸び縮みしにくい素材のスニーカーだと、クラッチ操作がやりにくいと感じる場合があります。両足で同じ靴を履くので柔らかすぎるとブレーキがしっかり踏めなくなってしまうのでダメですが、適度に柔軟性と伸縮性があり、ソールの幅が広すぎない靴を選んだほうが、クラッチ操作がしやすい傾向にあります。

 こうして靴選びにも気をつけながら、何度も練習しているうちに、クラッチペダルを踏み込んでからどのくらい力を抜いたところでなめらかにつながるようになるのか、だんだん感覚がつかめるようになってくるはず。身体に覚え込ませるのがいちばんです。

 次に、MT車のもうひとつの特別な操作が、シフトチェンジ。シフトレバーを左手(左ハンドル車の場合は右手)で握り、先ほどのクラッチペダルの操作とタイミングを合わせて、発進の際に1速、2速、3速とシフトアップをしていく必要があります。一般的には、エンジン回転数が2000〜3000rpmくらいになったらシフトアップしていくとスムースに加速していけますが、これも車種によって特性が変わります。

 中古車の場合には、前に乗っていた人のクセがついていることもありますので、最初は思うようにいかずギクシャクした操作感になってしまうかもしれません。これもやはり練習あるのみで、どのくらいの回転数でシフトアップするのがもっともスムースになるのか、探りながら慣れていくといいでしょう。

 このシフトチェンジは、だんだん上手になってくると、もはや手に力など入れなくても、シフトレバーのほうからスッと自然に吸い込まれていくような感覚になります。こうなると、自分とクルマが一体となった感覚で運転がとても楽しくなりますので、そこを目指して練習しましょう。

 このクラッチ操作とシフトチェンジが慣れないうちは、MT車に乗りたいけど不安になってしまう大きな要因、「エンスト」をしてしまうこともあると思います。でも、エンストはどんなにベテランのドライバーでもやってしまうことはありますので、そんなに怖がらないでください。

 大切なのは、周囲のクルマの迷惑になりそうなシーンでエンストしてしまったときに、慌てず、ハザードランプなどを点灯して周囲に知らせたり、安全に配慮して素早く再始動すること。「誰でもやってしまうことはある」と最初からドンと構えて、パニックにならないようにすることです。

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