出力の小さい急速充電器を使うと損をする! 「時間単位の課金方式」を採用する日本のCHAdeMOは早晩見直される可能性アリ (2/2ページ)

今後は従量料金制を導入した充電器の導入も検討されている

 本来であれば、テスラが進めてきたように、従量料金制が正当だ。ただしこの場合、どれだけの電力が充電されたかを、急速充電器とEVの相互通信により、確認する必要がある。時間課金なら、急速充電器の時間管理だけで済むが、従量課金になると、EVに充電された電力量の確認が不可欠だからだ。

 テスラは、これまで自社のEVを対象としていたので、充電器もEVも自社開発のプログラムで課金管理ができた。一方、多種多様なEVが充電を行うCHAdeMOでは、従量課金への変更手続きが充電器側もEV側も必要になる。そこは国内で急速充電の普及を進めるe‐MobilityPower社も理解しており、今後は、従量課金への移行を検討していくはずだ。

 それに際し、充電口に充電用の接点と別に通信用の接点を設けているCHAdeMO方式は、改善を可能にする仕組みを当初から設定しており、EV時代の本格化を迎える備えはできていることになる。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

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乗馬、読書
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