ルームミラーになにも写らないってナゼ!? 30年の運転歴で経験した「ヒヤリ」な出来事3つ (2/2ページ)

大事故になっていたかもしれないとんでも出来事

 ふたつめは、2010年に購入して溺愛していた愛車のホンダCR-Zで高速道路を走っていたときのこと。世界初の量産ハイブリッドスポーツカーだったCR-Zですが、私はとにかく大事に乗っていたし、エコモードの燃費計測を続けていたこともあって、普段は高速道路でもあんまり飛ばしたりしなかったんですね。でもそのときはちょっと急いでいたので、右側の追越車線を使いながら走っていたわけなんです。

 するといきなり対向車線から中央分離帯を飛び越えて、何か四角いモノがフロントガラスに迫ってきたのです! とっさにブレーキを踏んだのですが、その四角いモノはドカーンとすごい音を立てて、フロントグリルに直撃! ガラスじゃなくて良かったんですが、すぐに次のSAに駆け込んで見てみると、割れた木の破片が突き刺さっているという衝撃の光景。私の愛するCR-Zになんてことを……。ヒヤッとしたときの心臓バクバクが、怒りに変わった瞬間でした。

 どうやら、対向車線を走っていたトラックから、荷物を固定するための木材が飛んできたようなんです。ちょっとタイミングがずれていたら、ガラスに直撃して私も無傷ではいられなかったような出来事。CR-Zが身代わりになってくれたのかも知れないですね。

 3つめは大学生のころ、クラシックビートルに乗っていたときのことです。国道17号を走っていたんですが、バイパスが多いので坂を登ったり下ったりアップダウンがけっこうあったのです。

 クラシックビートルは床からペダルが生えているようなオルガン式で、踏んでもビヨーンと間延びした感覚のため、とくにブレーキが利きにくいんですね。そのため、車間距離は長めにとって、減速が間に合うように早めのブレーキングを心がけていたわけです。

 ところが、前を走っていたバイクがどうやら整備不良で、ブレーキランプが点灯しない、と気がついたのは下り坂の勢いがついたところで、バイクがブレーキを踏んだことに気づくのが遅れ、必死でブレーキペダルを力一杯踏んだのですが、なかなか減速できない! やっと停止したのはバイクにぶつかる〜と目をつぶりそうになるくらい寸前で、ほんとにギリギリセーフでした。

 これはもう心臓が飛び出すかくらい、ヒヤッとした出来事。ただでさえ、バイクは遠近法で遠くにいるように感じやすいので、ブレーキランプはしっかり点灯するようにしておいて欲しいものです。

 ということで、運転中にヒヤッとした出来事のベスト3でした。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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