軽トラはダイハツ! 軽バンはスズキ! EVも出てきて激戦必至の「働く軽自動」のランキングが面白い (1/2ページ)

この記事をまとめると

■軽トラや軽バンはビジネスシーンに欠かせない1台として広く愛用されている

■どちらのモデルもOEMモデルが非常に多い存在としても知られている

■市場を見るとダイハツの人気が高い傾向となっている

軽バンと軽トラの販売台数を比べてみた

 日本の一次産業やデリバリーなどのビジネスシーンには欠かせないのが、軽トラや軽バンなどと呼ばれる軽商用車だ。前述したように軽商用車は荷台がむき出しなトラックと主に1BOXスタイルのバンに分類される。バンについてはエンジンの後ろにキャビンのあるボンネットバンとエンジンの上に座るカタチになるキャブオーバーバンに区別するのが業界的な伝統だ。

 軽商用車は、トラック/キャブオーバーバン/ボンネットバンの3タイプがある。そのうち、どのモデルが売れているのか、2023年度の通称名別販売実績を一気に並べたランキングにして確認してみよう。

2023年度 軽商用車通称名別販売ランキング

★軽トラック ●キャブオーバーバン ◆ボンネットバン

●ダイハツ・アトレー/ハイゼットカーゴ 7万934台
★ダイハツ・ハイゼットトラック 6万5530台
●スズキ・エブリイ 6万2441台
★スズキ・キャリイ 5万7389台
◆ホンダN-VAN 2万7856台
●日産クリッパー 2万7078台
★日産NT100クリッパー 9764台
◆スズキ・スペーシアベース 9024台
●トヨタ・ピクシス 8964台
●マツダ・スクラムバン 4926台
★トヨタ・ピクシス 4096台
●三菱ミニキャブバン 3686台
★スバル・サンバートラック 3079台
●スバル・サンバーバン 2927台
●三菱ミニキャブEV/ミニキャブミーブ 2909台
★三菱ミニキャブトラック 2897台
★マツダ・スクラムトラック 1963台
★ホンダ・アクティトラック 6台

※全軽自協発表データをもとに筆者が作成

 2024年初頭から出荷停止となっていたダイハツだが、2023年度においては軽トラおよび軽バンの両部門でダブルタイトルを獲得した。いかに2023年内に売れに売れていたかが見て取れる。なお、最下位のアクティトラックについては2021年に生産終了となっているので、このランキングにあるのは、在庫されていたモデルが新規にナンバーをつけたということだろう。

 また、三菱のミニキャブシリーズについては、ガソリンエンジン車のミニキャブはスズキ・エブリイのOEMだが、EVのミニキャブEV(旧名ミニキャブミーブ)は三菱のオリジナルモデルとなっている。名前は同じだが車両型式は異なるためランキングではわけている。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

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