1000台以上のロードスターが埋め尽くす圧巻の光景! ロードスター使いなら人生一度は参加したい「軽井沢ミーティング2024」に潜入した (2/2ページ)

とにかく盛り上がりが半端じゃない!

 ロードスターといえば、4世代に渡って販売されていることでもお馴染みだ。パっと会場を見た感じ、ND型(現行モデル)が多く感じたがこれはどうだろうか? 確認してみると、今回は以下のような台数が集まったようだ。

NA(初代):262台
NB(2代目):100台
NC(3代目):93台
ND(4代目・RF含む): 634台

 やはり予想どおりというか、見たまんま現行モデルが多いという結果に。それにしても、初代(NA)が現行(ND)の次という点は凄まじい。もう35年ほど前のクルマだというのにこの人気ぶりである。

 ちなみに、筆者のせま〜いクルマの交友関係のなかでも、ロードスターオーナーは非常に多い。ひと昔前より値上がりはしたが、それでも手を出しやすい価格帯の車両も多く、純正・社外パーツもかなり多いので、クルマ趣味を始める最初の1台にももってこいだ。「俺も最初のクルマはロードスターだったなぁ」みたいな人も周囲には多い。もちろん、買ってからずっと乗ってる人もいるほか、買い直した人や、ロードスターを複数台持つ猛者も……!

 さらによくよく考えてみたら筆者は昨年、人生初の公式レースである「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」に出ていることも思い出した。こう考えると、愛車を除けば1番身近にあるクルマな気さえしてくる。

 話を戻そう。

 最後に参加者の年齢層をご紹介。これがまた面白い。とても層が広く、70代以上を除いては満遍なく参加しているのが見て取れる。それにしても、30代から下を一気にまとめれば、もっとも多い50代の次に多い一大勢力になるではないか。「若者のクルマ離れ」と使い古された常套句はここでは通用しないようだ。

13〜20代:300名(12%)
30代:220名(10%)
40代:362名(14%)
50代:955名(38%)
60代:479名(19%)
70代〜:69名(3%)
※0〜12歳:90名

「なぜここまで詳細な情報がわかるのか?」と、不思議に思った人のために少し説明すると、このイベントでは運営の人たちがチケットなどを配布して、徹底的に入場者を管理しているので、こういったデータが取得できるんだとか。チケットはその日に販売しないので、途中参加は原則できない。入口にもスタッフがいる徹底ぶりだ。公式HPを見ると、かなり細かくルールが記載されているので、気になる人はチェックしてほしい。

 運営に関しては、ボランティアの方が120名ほどいるとのことだが、みんなイベントには参加費を払って参加しているので、特別扱いなどはないという。もっというと、実行委員の人たちもチケット代などの参加費を払っているほか、毎年訪れるマツダの社員(関係者)までもが参加費を支払っているほど。

 とにかく、みんな平等なのがこのイベントの特徴でもある。こういったルール作りこそ、イベントが長続きする秘訣なようにも思える。素晴らしいではないか。

 イベント会場では、ここでしか買えない限定グッズや中古パーツなどもショップが出展し、販売しているほか、参加者が自作のグッズや余ったパーツを自身の愛車の前で売るフリーマーケットも各所で行われており、賑わいを見せていた。なかには「これ自作かよ!?」みたいなハイクオリティなグッズを出している参加者も。なお、今回出展したメーカー(ショップ)は22社だったそうだ。

 ちなみにこれだけの規模かつ、前述のとおり初参加の方がおおよそ半分弱という割合だったので、今回は人数限定で会場をスタッフが案内するという「スターツアーズ」なるモノも開催されていて、こちらも速攻で定員になるほど大盛況だったようだ。まだ訪れたのが2回目かつ、ロードスターオーナーでもないが、「俺を案内してくれ〜!」と縋りたかったのは内緒だ。

 会場では、NAロードスターのデザインなどを手掛けた伝説のカーデザイナーである俣野さんや、ロードスターや787B、RX-7などの設計や主査を務めた、ファンにはお馴染みのレジェンドである貴島さん、50年マツダで仕事したうちの22年間はロードスターに携わってたという、現在のNDロードスターの主査を務めた山本さんなど、豪華ゲストも訪れファンたちと親睦を深めた。

 クルマの台数も半端ではないが、来場者も半端ないのだ。ただのオフ会とはわけが違う。まだ2回しか訪れていないが、年々パワーアップしているようにさえ感じる。

 このイベントでは、いち早くロードスターの未公開情報が公開されることも、ファンの楽しみでもある。実際過去には、なんとこの場で特別仕様車の990Sが発表されたほど。今回は、「来年でロードスター誕生35周年なので、その記念モデルを販売する計画があります」というサプライズ発表があった。噂の2リッターモデルなどについての言及はなかったが、まだまだロードスターの灯火が消えることはなさそうだ。

 次回は会場で見つけた、こだわりが半端じゃない濃すぎるオーナーたちの生の声に迫るのでお楽しみに!


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

編集者

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