どうやって移動する? 免許や車検は? 積載量400トンなんてものある「怪物ダンプ」の知られざる中身 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ダンプカーはさまざまな現場で活躍している

■20トンを超える車両は「重ダンプトラック」と呼ばれる

■「重ダンプトラック」の定義や現場への運び方について解説

20トンを超える「重ダンプトラック」

 土砂などを搭載し、土木建築現場で活躍するダンプカー。荷物を運ぶ大型トラックとはまた一味違う荒々しいイメージがある。平ボディトラックやバンボディトラックなどとは異なり「荷台を傾けて積み荷を一度に降ろすための機械装置を備えたトラック」と定義された車両を指す。一般公道を走っているのは、一般人でもよく知る「普通ダンプトラック」だ。

 しかし、ダンプトラックにはもう1種類、モンスター級の大型車両が存在する。それが「重ダンプトラック」だ。

 わが国では総重量で区別をしており、20トンを超えるものをそう呼んでいるのだが、これは法律の規制が基になっている。道路法には「車両制限」があり、一定の大きさ・重さを超えると公道の走行ができない。道幅・車線幅・トンネル高・陸橋高・鉄道架線高・橋梁荷重などといったものが、これを基準に設計されているからだ。車両総重量の制限は一部を除いて20トンになっていることから、「重ダンプトラック」というカテゴリーがあるという。

 海外では一般に「ホウルトラック」といわれ、その大きさは3階建てのビルほどのものもある。積載重量は100~400トン超のものがほとんどで、日本でもコマツや日立建機などが製造・販売しており、海外メーカーのものも輸入されている。しかし、これらが一般の目に触れることはほとんどない。それでは、いったいどこに活躍の場があるのだろうか。


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