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オーダーメイドが基本でその価格ウン億円! 知られざる住民を守る「消防車」の世界を覗いてみた (1/2ページ)

オーダーメイドが基本でその価格ウン億円! 知られざる住民を守る「消防車」の世界を覗いてみた

この記事をまとめると

■モリタによると消防車は完全オーダーメイドだという

■消防車がオーダーメイドな理由は地域や消防施設の規模によって求められる仕様が異なるため

■近年はデザイン性を重視した大型消防車も登場している

消防車は完全オーダーメイド

 ある元市長が自身の仕事ぶりを振り返った書籍のなかで「消防車の価格が2億円と聞いて驚き、節約を促したことを自慢していた」という内容が、あまりに浅はかだとネット民によって論破されている。

 消防車が高価なのは、堅牢な車体をほぼ手作業で作り込んでいるだけでなく、注文ごとに仕様を決めて設計し、製作しているからだ。つまり、見方によってはフェラーリよりもよっぽど手の込んだ作りをしているのである。

 消防車はなにかしら規格化されていて、どこの地域でも同じものを使っている、と思っている人も多いことだろう。しかし、消防車では圧倒的なシェアをもつメーカーのモリタによれば、消防車は完全オーダーメイドとなっているそうだ。

 配管などは既製品の部品も使うだろうが、継ぎ手を組み合わせてどうレイアウトするかなど、設計の段階から1台1台検討するのだとか。

 これは地域や消防施設の規模によって要求される仕様が異なることが大きい。同じ装備でも地域や目的によって使い勝手の良いレイアウトが違ってくることもあるのだ。

 だから大型ハシゴ車などは、ボディの形状が四角く、デザインよりも作りやすさや機能性を重視している。ボディの鉄板も分厚いので、加工するのが大変で直線的なデザインとなっているのだ。

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