大型トラックが通行するからだけじゃない! いま日本の道路が「荒れて」いる目から鱗な要因 (1/2ページ)

この記事をまとめると

交通量の多い道の路面は荒れている箇所が多い

■トラックが大型にシフトしていることも路面が荒れている理由のひとつだ

■路面が荒れている要因はじつはトラック以外にもある

要因はトラックだけではない

 最近、幹線道路や国道などの交通量の多い道路を走っていると、乗り心地が悪いという印象を受けることはないだろうか? 乗用車、トラックを問わず、昔と比べてクルマ自体の乗り心地に関する性能は向上しているにもかかわらずだ。車両側の進化にもかかわらず、クルマが大きく揺すられたり、進路を乱されることが珍しくない。これは路面が波打っていたり、穴が空いている、深く轍(わだち)ができてしまっていることが原因だ。

 とくに交差点の手前と交差点後に損傷が激しい箇所が目立っているように感じる。これは交差点の前の部分が赤信号などで停止するときに前輪に大きな荷重がかかり、道路の負荷が増えていることを示している。交差点後の損傷は青信号で発進し加速が本格化したときに後輪荷重が増えていることで、やはり路面に大きな力が加わるのだろう。

 こうした損傷はいきなり発生するものではなく、毎日の交通により少しずつ繰り返し傷めつけられ、少し大きな衝撃が加わった際などに損傷が本格化する。一度損傷が発生したカ所は、さらに衝撃が集中するようになって、どんどん損傷が酷くなっていってしまうのだ。

 日本の物流規模が急拡大して、荷物の取り扱い量が急増していることに対応するため、トラックは大型へのシフトが進んでいる。これによって大型トラックの比率増加が路面の損傷に影響しているのは間違いない。しかし、それだけが原因とはいえないだろう。


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