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腰痛持ちも多数いる長距離トラックドライバー! プロが実践している「悪化させない」対策方法とは? (2/2ページ)

腰痛持ちも多数いる長距離トラックドライバー! プロが実践している「悪化させない」対策方法とは?

この記事をまとめると

■トラックドライバーは長時間の運転を強いられることも多い

■それがゆえに腰痛に悩まされるトラックドライバーも少なくない

■トラックドライバーが実践している腰痛対策を解説

腰痛はトラックドライバーの職業病

 とある自動車教習所ではいい運転姿勢を保つ基準のひとつとして「シートの背に半紙をはさみ、それがしわくちゃにならないように保てる姿勢」であると説明している。JAFのホームページでも「適切な運転姿勢(シートポジション)」として、

・前方死角が最小限となるシートの高さ
・ブレーキングに最適なシートの前後位置
・ハンドリングに最適な背もたれ角度

 ……などといったものを正しく調整し、シートに深く座ることを推奨している。要するに、自動車を運転するときには正しい姿勢(背筋を伸ばした状態)が取れるようにシートを調整し、それを維持することが安全運転につながるわけだ。

 スポーツ走行をする場合にレカロなどのスポーツシートを好むドライバーが多いが、これはスポーツ走行で激しく揺さぶられるドライバーの身体を、シートがしっかりとホールドすることで、最適な運転姿勢を保たせることができるからである。

 このように、自動車を運転するときには適切な運転姿勢をとり、いかにしてそれを保つかということが重要視されているのだ。

 ところが、人間の体は同じ姿勢を長く維持するようにはできていない。一説によると、同じ姿勢が可能なのは30分程度といわれており、デスクワークなどをしていても10~15分程度で、無意識のうちに腰を伸ばしたり座る角度を変えたりして、自然に体を動かしているのだそうだ。無理に同じ姿勢を続けていると、エコノミークラス症候群などいった命にかかわる疾患につながりかねない危険が生じることもあるのだ。

 実際に、プロドライバーは長時間運転をすることで、職業病ともいえる症状を訴える人が少なくない。その最たるものが腰痛といえよう。とくにトラックドライバーは長時間の運転だけではなく、荷物の積み下ろしもあるために、腰を痛める割合が高いといわれている。

 そこで、そういった状況を少しでも緩和するべく、彼らはさまざまな工夫をしているのだ。

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