デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは? (2/2ページ)

クラシカルに飾りたい人には電球が好まれる

 令和のデコトラ界では、昭和時代を再現するようなクラシカルな飾り方と、近未来的な過激で大きな飾りで武装したものとにわけられる。旧くからのマニアには昭和風の飾り方が好まれ、ビギナーや目立つことを重視する人たちには、近未来的な飾り方が人気を博しているようだ。ここまで述べればご理解いただけるだろうが、昭和風のデコトラには電球、現代的なデコトラにはLEDが好まれているのである。

 前述したとおり、電球は消費電力が多く寿命が短い。また、振動にも弱いため、たやすく玉切れしてしまう。そんな電球における魅力とは、ズバリ暖かさ。ぼんやりと灯って消えるため、リレーさせたときの光り方に「深き味わい」があるのだ。電球にこだわる愛好家たちの大半は、そんなリレー時の点滅具合に魅了されているのだ。

 対するLEDは、パッと消えてパッと点くため、旧い飾りにはそぐわない。それゆえに、過激で派手さを求める現代風のデコトラに最適。消費電力が少ないためたくさん取り付けることが可能となるし、もはや至れり尽くせりなアイテムなのである。

 なかなか機会がないとは思うが、デコトラに遭遇できたときは夜間の美しさも堪能(期待)してほしい。そのうえで電球とLEDにおけるそれぞれの光り方を確認することができたのなら、それぞれの魅力を感じ取ることができるに違いない。

 全国各地でデコトラのイベントが開催されているため、ぜひとも一度は訪れることをお勧めしたい。イベントの情報はデコトラ専門誌やインターネット上でも確認できるため、興味をおもちの方はぜひデコトラと触れ合っていただけたらと思う。近年ではインバウンドも回復し海外からのファンも多くなっているほど。そんなナイトシーンにはきっと、多くの人たちがデコトラの持つ魅力と魔力に魅了されることだろう。


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