2038馬力のハイパーカー……は流行のBEVじゃない! 水素燃料の「XP-1」はボディがソーラーパネル化できる未来のマシンだった (2/2ページ)

新時代のハイパーカーの走りは異次元

 先鋭的なボディのデザインは、いかにも未来のクルマ、いや近いうちに訪れるであろう、新時代の自動車を予感させるものだ。

 ボディには、より多くのエネルギーを生み出すため、ソーラーパネルとしても機能するアクティブ・ダイナミック・エレメントのパートが含まれ、インテリアには134インチのガラスキャノピーとともに、ハンドジェスチャーで操作できる98インチのディスプレイも装備されている。

 ハイペリオン・モーターズによるとV字型に開くドアは、現在はルーブル美術館に展示されている、勝利の女神たる「サモトラケのニケ」にインスピレーションを得たものだという。

 注目の動力性能、そして運動性能は、最高出力が2038馬力、0-60マイル(約96km/h)加速が2.25秒で、最高速は221mph(約354km/h)という数字が公称されている。

 また、このXP1では、バッテリーの搭載量を125kW、250kW、375kW、1mWのいずれかから選択することができる。駆動方式は4Kモーターによる4WD。その走りが異次元感覚であることは、あえて言葉を連ねるまでもないだろう。

 ハイペリオン・モーターズでは、このXP-1のために12の特許技術を取得、またNASAとの親密な関係を築くことに成功した。新しい時代のスーパーカー、いや水素ハイパーカーが道を走り出す瞬間は、もう目前に迫っているのだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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