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動かさずに室内保管……の「箱入り愛車」もシッカリ劣化する! しかも超久しぶりでいきなり乗るのは壊れる原因だった (2/2ページ)

動かさずに室内保管……の「箱入り愛車」もシッカリ劣化する! しかも超久しぶりでいきなり乗るのは壊れる原因だった

この記事をまとめると

■クルマは乗らずとも程度が悪くなることがある

■10年単位で動かしていないクルマの場合はエンジンをバラして各部をチェックするのが安心

■期間を空けて走るのであればエンジンオイルやクーラントやタイヤ空気圧の確認を忘れずに

ガレージ保管したまま放置は厳禁

 クルマというのは日常生活に不可欠な道具という面もあれば、家族のようなパートナーと捉えているオーナーもいる。工業製品のなかでは、とくに擬人化されることも多く、それゆえに「愛車」という言葉が広く使われているという意見もある。

 そんな「愛車」を大事にしたいと思うばかりに、逆に機械としてストレスをかけてしまうことがある。極端な話をすると、新車購入からほとんど動かさず、ガレージ保管しているケースを想像してみよう。

 ガレージ内に空調をかけて、温度や湿度の管理をすれば塗装や樹脂パーツの劣化は最小限となるだろうし、パッと見たところは最高のコンディションを維持しているだろう。しかし、そうした状態で保管されたクルマに乗ることは非常に難しいといえる。

 なぜなら、長年にわたってエンジンをかけていないとすれば、エンジンオイルはオイルパンに落ちているだろうし、本来オイルで潤滑されていなければいけない部分も乾き切っている可能性が高い。つまり、エンジンをかけるには何らかの方法でオイルを循環させる必要がある。

 保管している期間にもよるが10年単位で動かしていないのならば、エンジンをバラして各部をチェックするほうが安心とさえいえるだろう。大事にしたい気もちはわかるが、過ぎたるは及ばざるが如しである。

 また、ガレージに長期間保管する場合には、クルマをジャッキアップした状態にしてタイヤを浮かせておきたい。タイヤの同じ箇所だけに車重がかかって潰れた状態がつづくと、タイヤが変形してしまうからだ。

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