乗用車の比じゃないほどの距離を走るタクシー! 走りまくっているのにナゼ「汚れた」車体を見かけないのか? (2/2ページ)

キレイにするコツとは

洗車のコツは水をたっぷり使うこと

 手洗い洗車をするときは水を大量に使い、しっかり汚れを流してから水を含んだ泡たっぷりスポンジで優しく泡を伸ばし、また大量の水で洗い流すという方法をとっていました。この大量の水を使った手洗い洗車は時間がかかるものの、洗車キズがつくリスクを最小限に抑えられるため、この方法が最善でした。

 乗務員によっては、洗車後にワックスやコーティングを施工する人もいますが、勤務していた会社では、洗車グッズは自腹で用意となるため、ワックスやコーティングなどをしない乗務員もいました。

タクシーってキズやへこみを修理するの?

 タクシーは、業務時間や走行距離が長いことからもわかるように、1年中どのような環境であっても走り続けます。

 そのため、飛び石や飛散物などによってキズやへこみなどができてしまうことがあります。キズやへこみがあまりにもひどい場合は修理をしますが、小さなキズ(砂利程度の大きさの飛び石)程度であれば、ほとんどがそのままです。

 このキズやへこみに対する考え方は、自家用乗用車と同じといえるでしょう。

タクシーがキレイなのは洗車の頻度が多いことが最大の理由

 タクシーは業務ごとに洗車しているため、いつもキレイな状態となっています。洗車の頻度や業務中に付着した汚れを落とすための洗車については、乗務員それぞれの判断となりますが、お客さまをお乗せするときに汚いクルマでは失礼にあたると考えている乗務員が多いのは確かです。そのため、タクシーは走行距離が長くても常にキレイな状態になっているといえるでしょう。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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