就労時間も安定! 自宅訪問もほぼなし! 働きやすくなった「新車販売現場」でも女性セールススタッフが少数なワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■自動車ディーラーの現場ではいまだに女性セールススタッフに応対してもらうことが少ない

■ひと昔前は夜間訪問や訪問販売活動も普通だったので女性セールススタッフの活躍する機会は少なかった

■働き方改革によって環境は整ってきつつあるが「男の職場」というイメージの払拭が必要

まだまだ女性の進出が少ない新車販売の現場

 現代社会では多くの職場で女性の活躍が目立つなか、新車販売現場にも女性が増えてもおかしくないようにも見えるのだが、仕事でひんぱんに新車販売現場を訪れている筆者だが、女性セールススタッフに応対してもらうことはまだまだ少ない。

 いまもって新車販売の世界では女性の目立った進出は筆者が見た限りでは見受けられない。そもそも扱う商品である「自動車」に対し、男性並みに興味を持つ女性は限定的といっていいほど少数派というのが一般的な見方。その時点で多くの女性にとっては敷居の高い業界なのかもしれない。ただ現状では定時退社は当たり前で毎週2日は最低休むことができる。有給休暇も会社から積極的に取得するようにいわれている。そして「新車を売ってナンボ」の世界なので、ストレートに実績評価されやすい仕事であるのは間違いない。

 しかも、それほどクルマに詳しくなくとも新車をよく売るセールススタッフは多い。世の中的には以前よりクルマに趣味性を持った強いこだわりをもつ人は減ってきているので、あまりにマニアックな売り込みをされても困るといったケースもある(趣味性の高いモデルを除く)。

 また、新車購入後日常的にクルマを運転するのは、家族のなかでは「お母さん」が多いので、お父さんよりお母さんが新車購入に積極的なケースも目立ってきており、いまどきの新車販売現場の環境は過去に比べればはるかに女性向けの職場になっているともいえる。今後は女性の積極的な進出が十分期待できるものと考えている。

 現状では、セールススタッフの年齢構成比は長年勤務している年配の人のボリュームが多く(当然男性が多い)、新規採用数自体が少ないので「新しい風」を通しにくい状況にあることも女性セールスマンがなかなか増えない背景にあるともいえよう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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