WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある (1/2ページ)

ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある

この記事をまとめると

■国産メーカーではセダンの車種数が激減している

■セダンは世界的に人気が低迷しておりいまはSUVやミニバンが主流

■セダンは重心が低く後席とトランクの間に骨格や隔壁が入ってボディ剛性も高めで走行安定性が高く乗り心地もいい

ミニバンやSUVにシェアを奪われたセダン

 居住空間の後部に独立したトランクスペース(荷室)を備えたセダンは、かつて乗用車の代表的なボディタイプだった。カテゴリー別の販売台数ももっとも多かった。

 ところがいまは、セダンの車種数が激減している。トヨタ(レクサスを除く)は、カローラのセダンとアクシオ、クラウン、MIRAI、センチュリーに限られ、日産はスカイラインだけだ。ホンダはアコード、スバルはWRX S4、マツダはマツダ3のみ(マツダ6は生産終了)になる。三菱、スズキ、ダイハツはセダンを用意していない。セダンの国内販売比率も、10%を大幅に下まわる。

 ここまでセダンが減った理由は、このカテゴリーが世界的に人気を低迷させたからだ。もともと1920年代までのボディスタイルは、エンジンルームの後部に室内空間を連結させるミニバンスタイルだった。空間効率はこの形状がもっとも優れているからだ。

 その後、1930年代に入ると、室内空間の後部に荷台を取り付けるようになり、これが流線形のデザイントレンドに沿ってボディの一部に取り込まれた。セダンスタイルの誕生だ。

 したがって1930年代から主流になったセダンスタイルは、流線形の典型で美しい半面、空間効率は低い。室内空間の後ろに、わざわざ背の低いトランクスペースを加えたからだ。室内の天井をそのままボディの後端まで伸ばしたほうが空間効率は優れている。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了