専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた (2/2ページ)

今後は異常気象に対応したグッズを展開する予定

■カー用品を扱うことになった際に苦労はあったのか?

 それまで扱っていなかったカー用品を扱うことになったときに苦労はあったのでしょうか?

 A:「新しい商品を導入するときは、前例や実績が無いため、テスト販売に至るまでの商品の選定や売場の作成、販売方法の店舗への周知は苦労します」とのこと。

 当然ですが、まったく扱った経験がない商品を販売する際には、扱う商品の選定にはじまり、どれくらいの品揃えにしたらいいのか、どの場所に陳列したらいいのかなど、試行錯誤を必ずおこなわなければお客さんの反応も得られません。

 なので扱い始めた当初はいろいろと苦労があったのだろうと想像できます。

 その試行錯誤の結果で得られたノウハウを元にして、いまではプライベートブランドの製品を多く扱うところまでカー用品の品揃えが充実されるに至っているのでしょう。

 そのカー用品を展開したあとの手応えを聞いてみたところ、「テスト販売を行って、『売れているな』と実感できたときは手ごたえを感じます。また、取り扱い店舗数を拡大していくなかで、ほかの企業(店舗)でも取り扱いを始めだすタイミングで、その商品がカー用品の市場で認知がされてきたなと実感します」との答えが返ってきました。

■今後計画している新たな展開は?

 カー用品専門店さながらの商品展開をおこなっている「カインズ」ですが、今後さらなる拡充の計画はあったりするのでしょうか?

 A:「近年増えてきている、異常気象にすぐに対応できる商品があればと思っております。緊急時でも車内を快適な環境にする道具や社内を簡単にお掃除できる用品などを考えていきたいです」とのことです。

 かつては、既存のカー用品の製品を仕入れて扱うことが主でしたが、後にプライベートブランドの製品を開発して販売するようになり、独自の製品価値を込めた商品を取り揃えるようになった「カインズ」。

 今後はよりユーザーのニーズにフィットした、時代の状況にも対応できるオリジナルの商品の開発を行っていくということなので、今後はカー用品店にも勝る商品力の高い製品が登場してくることが期待できますね。

 今回「カインズ」に注目してインタビューをおこなったことで、ふだん買い物をしているだけでは気付けない商品展開の裏側をちょっと垣間見られました。

 当然ですが、ほかのホームセンターチェーンもそれぞれ独自のカー用品の展開をおこなっているでしょう。今回のことをきっかけに、いろんなホームセンターでカー用品をどんなふうに扱っているのか、その違いも気になってきました。

 ホームセンターに立ち寄ったら、ぜひカー用品のコーナーを訪れてみたいと思います。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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